帰国子女はどう生きるべきですか? 【キャリア相談 Vol. 25】

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あなたが読むべき古典

そういえば先日、メガバンクを辞めてクラウドソーシングで起業したMUGENUPの一岡社長と、ラノベの書き方について議論していたら、ストーリーのテンプレートの話になり、シェイクスピアがけっこう前に全部やり終えててヤバいという結論になりました。『オセロー』とかキレキレで本当に詰まっています。

質問者の方が金融に興味があるなら、スミス『国富論』、マルクス『資本論』、ヴェーバー『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』、ケインズ『雇用、利子および貨幣の一般理論』、フリードマン『資本主義と自由』、などをちょっとでも読んでおくべきでしょう。社会人になってからは『マンキュー経済学』を読み返すヒマはないので、今のうちです。

手始めにマンガで『もし小泉進次郎がフリードマンの『資本主義と自由』を読んだら』と『池上彰の講義の時間 高校生からわかる「資本論」』を比較するのでもいいですし、基礎知識が不足している場合は『理解しやすい政治・経済』(松本保美 編)を読んでからにしましょう。戦略の古典にあたり、マッキンゼーの前にマッキンダーを知っておくのはよいことです。

ファイナンスに興味があるなら『道具としてのファイナンス』がお勧めですし、金融とはリスク・リターンを設計する行為であり、その多くは法的な枠組みによって達成されるので、有斐閣の『条文の読み方』を参考にしつつ伊藤真の入門シリーズで「民法」「会社法」くらいはかじっておきましょう。もっと深く学びたい場合はMBAの教科書にもなっているBrealey&Myers“Principles of Corporate Finance”をどうぞ。試験勉強をしたいなら簿記2級と証券外務員資格は学生の間に取っておくと後で楽ができます。

自分で自分を教育するのが粋

質問者の方は学校の授業はつまらないとおっしゃいますが、世の中にはインターネットというものがあるそうで、クマじゃない方のTEDを見まくるだけで勉強になりますし、Courseraで海外の一流大学のファイナンスの授業をタダで受けることもできます。ビジネスにおいてもBloombergやDealbookでは最新の海外ニュースがタダです。

もちろんブログやこの連載のように、インターネットにあることがすべて正しいわけではないので、丸のみは危険です。筆者のWikiなどは顔写真が他人なのでペルソナ・ノン・グラータ的にはうれしいです。ただしインターネットだけではなく、現実社会でも正しい情報は多くはないので、そんなに気にする必要もありません。

学生時代にまったく勉強せずに舞台設計や場ミリをやっていた、ろ・く・で・な・しの筆者が言えた義理ではありませんが、学校がつまらなかったら自分で自分を教育するのが粋です。ポッドキャストでThe Wall Street Journal This Morningというのが毎日聞けますが、どれくらい理解できますか? 8割くらい理解できればすばらしいですが、わからなければDummiesシリーズでファイナンスや会計を学びましょう。学術的なことに興味を持って英語のほうが頭に入るなら、最初はOxford University Press発行の“Very Short Introductions”シリーズも便利です。

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