「ワインの手土産」絶対に失敗しないプロの選択 美味しさの基準を知り相手に合わせ考えよう

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一般的に、初心者は「わかりやすく美味しい」ものを好みやすく、舌のレベルが上がるほどに「わかりにくく美味しいもの」を好むようになります。これはお子様ランチさえあれば十分だった子供が、大人になってしめ鯖やあん肝を好むようになる現象と似ています。

というわけで、手土産にワインを選ぶときは、まずは相手の「舌のレベル」を考えるといいでしょう。

“新世界”のワインを選ぶ。

贈る相手の舌レベルが「並」ならば、“新世界”のワインを選ぶのが無難です。“新世界”とは大雑把にいうと、ヨーロッパ以外の国、チリ、アメリカ、アルゼンチン、ニュージーランド、南アフリカなどの国で作られたワインのことで、傾向として「果実味が強くて、わかりやすく美味しい」ものが多いです。

反対に、相手がなかなかのグルメさんで「ワインとか詳しそう」だったら、“旧世界”と言われる、フランス、イタリア、スペイン、ドイツなどのワインに挑んでみてもいいかもしれません。こちらは通好みの「味が繊細で、わかりにくく美味しい」ものが多いです。

次は予算です。ワインは予算をかければかけるほど、美味しくなるわけではありませんが、“美味しいものに当たる確率”はアップします。

“新世界”のワインだったら、2000〜3000円もかければ、めったにハズレを引くことはありません。5000円以上出せるなら(好みの差はあれど)美味しいものに間違いないでしょう。

一方で“旧世界”のワインのうち、メジャーな「ボルドー」や「ブルゴーニュ」のワインは、5000円以上出さないと、アタリを引くのが難しいかもしれません。そのかわり、当たったときの感動は大きめです。

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