デキる親は「ユーモアがある」という絶対的真実

子どもへの敬意がなければ成立しない

それを実際に行っているのが、名古屋在住で2児のお父さんである中島さん(仮名)です。中島さんは、毎日1回は子どもを笑わせるようにしているそうです。曰く「子どもが大好きで子どもの笑顔がたくさん見たいからですよ。子どもが笑顔でいるのを見るのがいちばんの幸せです。子どもの笑い声を聞くと仕事のストレスも吹っ飛びますよ」とのことです。

中島さんは、親父ギャグ、ダジャレ、変顔、タレントの物まね、おもしろダンス、替え歌、にらめっこなど、いろいろな技やアイデアで子どもを笑わせ、そして自分もそれを楽しんでいます。何も思いつかないときは、とりあえず子どもをくすぐるそうです。確かに、これなら誰でもすぐできそうです。

30秒でチンゲンサイ…?

子どもに何かやってほしいことがあるときも、ユーモアを交えて言うようにしています。例えば、子どもを起こすときには「10秒で起きたら天才。20秒なら凡才。30秒ならチンゲンサイ。チンゲンサイなら食べちゃう。用意、ドン。1、2、3……」とやります。すると、子どもは29秒ぐらいのところで笑いながら起きるそうです。「起きないとくすぐっちゃうよ」も効果的だそうです。こういうやり方なら、楽しく起こすことができますね。

普通の親だったら、「どんどん起きなきゃダメだろ」などと叱ってしまいそうな場面です。その結果、朝からお互いイヤな気分になっている親子が世間のあちこちにいます。そんな気分で家を出る子は、イライラした気持ちを引きずったまま歩くことになります。すると、うつむき加減になって視野が狭くなります。通勤の時間帯なので、これは大変危険なことです。そして、学校に着いてからも、友達とのトラブルを引き起こしたり、授業に集中できなかったりなどということになりがちです。

ところが、中島さんは叱ってイヤな雰囲気にするどころか、楽しく笑い合うきっかけにしてしまうのですから大したものです。中島さんの話を聞いて、私は子どもの起こし方について以前ネットで見たおもしろい方法を思い出しました。出所がわからなくなってしまいましたが、概略は次のとおりです。

2人の姉妹を子育て中のあるお母さんが、妹のほうが朝なかなか起きないので困っていました。そこで、ある朝、寝ている妹の足を持って「それでもかぶはぬけません。うんとこしょ、どっこいしょ」と言いながら引っ張りました。これは教科書に載っている「おおきなかぶ」の一節です。すると、妹は笑い出し、足を出したり引っ込めたりして、それで目が覚めて気持ちよく起きてきました。

それからは毎朝そうやって起こすようになったのですが、先に起きていた姉のほうがうらやましがって、自分もやってもらいたくて布団に戻るようになりました。それで、そのお母さんはよけいに時間がかかると嘆いていました。でも、私はこれを読んで、親子の微笑ましい姿が目に浮かんで幸せな気持ちになりました。

ユーモア子育ての実践で、とても参考になるのがタレントの関根勤さんの子育てです。関根さんは娘の麻里さんを育てる際、「生きていることはすばらしい」ことを身をもって伝えるために、毎日笑わせるようにしていたそうです。

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