子どもを伸ばすには"4つの学習空間"が必要だ 「画一的な一斉授業」とはまるで逆
山登りにも、デジタル技術を活用しない手はない。
スイフトプレイグラウンズやスクラッチジュニアといったアプリを使って、コードの書き方を独学で学ぼうとしている生徒がいるとしよう。どちらも、コードの書き方を子どもに教えることを目的としたアプリだ。
コードについての講義を聞いたり本を読んだりしても、友人とコードについて議論しても、コードについて1人で反すうしても、コードの書き方を習得するのはほぼ不可能に近い。コードの書き方を習得するには、コードを書く必要がある。そして実際にコードを書けば、さまざまな間違いやバグの発生を経験することになる。
現実世界にせよデジタルの世界にせよ、チャレンジできる「山」があれば、それに登った生徒は山の大きさを知ることができる。実際に「山」に登ったということは、本物の学習が行われたということだ。その経験は忘れられないものになる。
学習空間の活用次第で「教室」が変わり始める
これまでで紹介した学習空間は、さまざまな部屋や建物の形をとってもいいが、1部屋をすべての学習空間として活用することもできる。
こういった学習空間を、物理的につくるか、あるいはデジタル的につくり、バーチャルの世界でも活用するようになれば、生徒はスタジオや舞台、観客を手にすることができ、しだいに「教室」というものの捉え方が変わり始める。
これからの教室は、従来と違って壁も障害も制約もない学習空間として捉えられるようになるだろう。そういう学習空間をつくって生徒が活用できるようにして、生徒に学習と成功をもたらせるかどうかは、私たち大人にかかっている。
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