物事に追われている人に教えたい時間の作り方 「いつ、何を、どのように」考え方を変えよう

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

肝心なのは、家族としてどう対処すべきかを話し合うことです。たまには画面から離れましょう。その代わりに、散歩する、おしゃべりをする、ゲームをするのもいいものです。

家事を家族全員のチームでやれば自由時間ができる

中には上げ膳据え膳で暮らしているような子どももいます。家族みんなで家事を分担すれば、みんなの自由時間が増えて、家族団欒(だんらん)の時間がもっととれるのです。

子どもは小さい頃から上手にお手伝いできるものです。夕食後に、各自が自分のお皿を流しまで持って行くことを、小さい頃からの決まりごとにするといいでしょう。最初からそう仕向けると、小さい子も喜んで手伝ってくれます。

もう少し大きくなれば、ほかのことももちろん手伝えるようになります。なぜ手伝いが必要か、手伝ってもらえないとどうなるかを説明すれば、子どもでもちゃんとわかるものです。家族とは、全員が共同作業をするチームだということを、身をもって学ぶのです。

5歳になるマーティンは、一時的な里子として、毎週数時間をうちで一緒に過ごしています。ちょっと仕向けてやると、喜んでお手伝いをしてくれます。

ゲーム感覚で家事を楽しんでいるようです。踏み台に上がって鍋をかき回す、野菜を切る、テーブルの用意をする、飲み物を注ぐ、といったことを喜んでやっています。着る服さえ決まれば、1人でちゃんと着ることもできます。

進んでお手伝いができるのは、よちよち歩きの頃から、マーティンの母親にそう育てられてきたからでしょう。このくらいの年齢の子は、大人が前向きに楽しい様子で頼めば、喜んで手伝ってくれるのです。口うるさく言ったり、命令口調で頼んだりしないかぎり、子どもはすぐに協力してくれます。

毎日の家事やしなければならないことに子どもを参加させて、家族の一員と感じさせるのです。家事や自分のことをやり終えるたびに、子どもは自信を深めていきます。

分担を決めるときは家族みんなで話し合いましょう。子どもは自分の意見も尊重してもらえる、とわかるようになります。尊重された子どもは、親に対しても敬意を払うようになるのです。

計画や段取りのヒント
・予定を書き出す
・長期(月間、半年間、年間)計画表を作成し、誰がなにを担当するか書き込む
・短期(週間など)の具体的な計画表を作り、誰がなにを担当するか書き込む
・予定を詰め込みすぎないように。予定以上に時間がかかる場合の予備や、自発的に行うゆとりを残しておく
・自分の時間がとられる要求にはノーと言えるようになる
・なるべくそれぞれに任せるようにする
・家族みんなで計画を立てる

『北欧スウェーデン式 自分を大切にする生き方』(文響社)書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

自分がいちばん元気な時間帯を知り、エネルギーを多く必要とする重要なことは、その時間帯にするようにします。毎晩、最低10分間は、息抜きの時間をとるようにしましょう。

このヒントの1つか2つを取り入れるだけでも、かなり気分がよくなることに驚くでしょう。

計画や段取りを上手に組むには、何度もやってみる必要があります。「いつ、なにを、どのように」すべきか、考え方を変えなければならないからです。

最初は後ろめたく感じるかもしれませんが、その必要はありません。誰だって、いい気分でいることが当たり前なのです!

マッツ・ビルマーク インナー・ヘルス・エデュケーション代表

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

まっつ・びるまーく / Mats Billmark

スウェーデン、カルマル市生まれ。起業家として働く中、自身の不安症という心の病と向き合ったことをきっかけに、心の病の研究に力を入れ始める。2011年、「インナー・ヘルス」と題した初講演をカルマル市内のホテルで行ったところ、計6回の講演がすべて満員となり大きな反響を呼ぶ。2013年にはこの一連の「インナー・ヘルス」講演をDVD化して販売。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事