また、都道府県別の75歳以上返納率には2.16倍もの差(最高が東京都の8.0%、最低が茨城県の3.7%)があります。都道府県別の1人当たり乗用車台数が多い都道府県(東京都は0.23台で最低、茨城県は0.68台で2番目に多い)ほど、返納率が低い傾向があることを考慮に入れると、日々の生活における車の利用状況が地域によって異なることが、返納率の地域差の一因となっていることがうかがえます。
さらに、岡村和子「各国における運転適性と安全に運転できる能力の評価方法」(国際交通安全学会 IATSS Review Vol.42、No.3、2017年)によると、日本で、高齢者の歩行中死亡率が高い理由の1つが、運転をする高齢者が少ないことだと考えられています。運転を止めると、歩行や自転車など、高齢者にとってより危険な方法で移動せざるをえなくなることも課題です。
1位は東京都、47位は茨城県
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