女生徒から「キモイ」と言われた高校教師の盲点 同僚の教師からは「気むずかしい人」

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中年男性でもトレンドを加味したベーシックな服を選び、体型に合ったものを着用するだけで印象はまったく変わります(写真:A_Team/PIXTA)
春からの新生活。新しい環境、新しい人間関係で早くも実力を発揮できる人と、できない人がいる。それは実力の差?でも純粋に実力のある人だけが、成功していく世の中ではないことは、誰もが気づいている。
もしうまく実力を発揮できていないのなら、セルフブランディングに問題があるのかもしれない。外見の印象は、想像以上に結果に影響を与えるものだ。近著『男の服が、人生を成功に導く』より、ファッションを変えることでセルフブランディングに成功した例を挙げながら解説する。

印象はファッション次第で好転できる

外見で損をしているビジネスマンは多い。これは本人が考える以上にマイナスの影響をもたらしている。確かに何度も仕事をすれば、あなたの能力や内面の素晴らしさは相手にもわかるだろう。しかしそれには時間がかかる。たいていは、手っ取り早く外見で判断され、それが少しズレていると「この人、ちょっと変かも」などと本人の知らぬ間に評価されている。

もしかして、同僚の女性社員の態度がよそよそしいのはそういうことなのだろうか――。そんな不安が心をよぎったとしたら、それは危険信号だ。でも心配しないでほしい。人の印象ほど頼りなく移ろいやすいものはない。印象はファッション次第でいくらでも好転させることができるのだ。

それを証明してくれたのは、高校の数学教師の真治さん(仮名・48歳)だ。学校の先生は、ビジネスマンとは違ってスーツを着る機会は少ない。動きやすいラフな服装が中心で、常識の範囲内なら基本的に何を着てもいい。自由度が高いだけに、あまり考えずに服を選ぶと、自分に似合わない格好や流行遅れのスタイルになる。そこが難しいところである。

初めて会った頃の真治さんは、外見にはまったく無頓着で、お世辞にもセンスがいいとは言えなかった。かといって人柄に魅力がないわけではない。言葉を交わせば、生徒思いで真面目な先生だということがわかる。

同僚の先生からは、「気難しそうな人」「近寄りがたい人」と思われていたようだ。おしゃれに敏感な女子生徒の評価はさらに辛辣だ。「あの先生、キモイ……」という心ない言葉を投げかけられたこともあったという。僕も教育実習の経験があるからわかるけれど、服がダサいとか、清潔感がないとか、ツッコミどころのある先生はからかいの対象になりやすい。

手っ取り早くやぼったさを払拭するには、服を買う店を変えるのがひとつの方法だ。真治さんは近所のスーパーで服を買っていたようだけれど、スーパーにはあいにくセンスのいい服は売られていない。代わりに僕が案内したのは、ユニクロとユナイテッドアローズ グリーンレーベル リラクシング(以下、グリーンレーベル)である。

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