女生徒から「キモイ」と言われた高校教師の盲点 同僚の教師からは「気むずかしい人」
印象はファッション次第で好転できる
外見で損をしているビジネスマンは多い。これは本人が考える以上にマイナスの影響をもたらしている。確かに何度も仕事をすれば、あなたの能力や内面の素晴らしさは相手にもわかるだろう。しかしそれには時間がかかる。たいていは、手っ取り早く外見で判断され、それが少しズレていると「この人、ちょっと変かも」などと本人の知らぬ間に評価されている。
もしかして、同僚の女性社員の態度がよそよそしいのはそういうことなのだろうか――。そんな不安が心をよぎったとしたら、それは危険信号だ。でも心配しないでほしい。人の印象ほど頼りなく移ろいやすいものはない。印象はファッション次第でいくらでも好転させることができるのだ。
それを証明してくれたのは、高校の数学教師の真治さん(仮名・48歳)だ。学校の先生は、ビジネスマンとは違ってスーツを着る機会は少ない。動きやすいラフな服装が中心で、常識の範囲内なら基本的に何を着てもいい。自由度が高いだけに、あまり考えずに服を選ぶと、自分に似合わない格好や流行遅れのスタイルになる。そこが難しいところである。
初めて会った頃の真治さんは、外見にはまったく無頓着で、お世辞にもセンスがいいとは言えなかった。かといって人柄に魅力がないわけではない。言葉を交わせば、生徒思いで真面目な先生だということがわかる。
同僚の先生からは、「気難しそうな人」「近寄りがたい人」と思われていたようだ。おしゃれに敏感な女子生徒の評価はさらに辛辣だ。「あの先生、キモイ……」という心ない言葉を投げかけられたこともあったという。僕も教育実習の経験があるからわかるけれど、服がダサいとか、清潔感がないとか、ツッコミどころのある先生はからかいの対象になりやすい。
手っ取り早くやぼったさを払拭するには、服を買う店を変えるのがひとつの方法だ。真治さんは近所のスーパーで服を買っていたようだけれど、スーパーにはあいにくセンスのいい服は売られていない。代わりに僕が案内したのは、ユニクロとユナイテッドアローズ グリーンレーベル リラクシング(以下、グリーンレーベル)である。
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