甘やかせることと躾けることは、両立する

思う存分甘やかすが、絶対に子供に下手に出ては駄目

子供は親の鏡~親の悪い面は子供が自然に受け継ぐ

対応が困るほど、お子様が長時間泣き続けることがあるようですね。昨年の香港での出来事を思い出しました。

真夏の須磨海岸のような芋洗いのような海水浴場を通り過ぎて、車で数十分走ったリゾート地です。広大な砂浜に10㍍間隔ほどでランダムにヤシの木陰があり、主に壮年の欧米人カップルが海から上がって涼んでいました。間隔が広いので木陰が全部埋まっていても人は少なく、美しくて静かな海水浴場でした。

そこに日本人駐在員らしき夫婦が、海水浴に来ました。二つほど向こうの木陰ですが、子供がけたたましく泣き始めます。ヤングママがそれに輪をかけて叱り続けるので、子供はますます泣きじゃくり、そしてママは更にヒステリックに叱り続け、、、、。静かな高級リゾート地も形無しの騒音が続きました。20分辛抱し、30分辛抱しましたが治まりません。泣く方も叱る方も相当でした。私なら、その泣き叫ぶ声が他人に迷惑にならない、車が通る大通りに連れて行って、子供を泣くに任せるのに。

耐え切れずに一緒に居た友人が、「皆さんにとても迷惑だから、泣き止ませてくれませんか」と、話せばわかる人にみえたヤングママに丁寧に申し出に行ったところ、「子供のことだから仕方がないでしょ!」と逆切れして睨み返してきたのです。

そして大通りに連れて行ったのですが、そこでも母子で同じバトルを続けていました。あの子にしてこの母です。子供は親の鏡。教えもしないのに悪い面をよく引き継ぐのは不思議です。

甘やかせることと躾は両立する

親の生活態度や社会的なマナーをまず正し、子供の胃袋にしっかり愛情のあるものを届ける。あとは問題解決能力などと難しく考えず、試行錯誤を繰り返しながら楽観主義で子育てをなさってください。他家の子供さんとズレたことがあっても、一喜一憂しないことです。それが子供です。

対応に困るほど駄々をこねたら、一度で言い負かせようとせず、構わずにしばらく放っておく。周囲に人がおれば、迷惑のかからない所へ連れ出す配慮は忘れずに。そして基本的に、下手に子供の機嫌をとってはいけません。自信を喪失したかのような親が増えましたが、親の立場は絶対守るべきです。

以前にも触れましたが学業成績に関わらず、愛情をたっぷり受けて育った人に多くみられる自信、疑うことを知らない他者への信頼感の深さ、それらの相乗効果で得られるキャリアや羨ましい幸運は、眩しいばかりです。

甘えてきたら思いっきり受け止めましょう。限度はなしです。基本的なケジメさえ抑えておけば、自分の子を甘やかせるのに、誰の遠慮も要りません。

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