老母に「死を待つだけの時」を過ごさせる愚行

親の「在宅終末介護」を兄弟が拒否したら…

先の短い母は在宅治療を希望していますが、私たち兄妹がもめています。後悔をしない選択はできますか?(写真:ocsa/PIXTA)

※ミセス・パンプキンへの人生相談および、家族関係や親子問題のお悩み相談は専用メール専用サイトで受け付けています。質問は400字以内でお願いします。回答は著者の新著『あらゆる悩み・不満・ストレスが消える!最強の人生相談〈家族・結婚・夫婦編〉―ビジネスの成功にも共通する 人間関係、深すぎる40の教訓』の相談と内容が被らないものを優先し、本連載で掲載します。

親の最後を自宅で迎えるか病院に任せるか、兄妹で判断が分かれ、もめています。
実家の母が2年間の入退院や手術などの闘病の末、これ以上は病院でできることはないと、主治医から退院するよう言われました。母はとても衰弱していて、素人目にも先は長くないようです。
兄夫婦は母の病状が急変したときの不安を理由に退院には猛反対で、医師が常駐する介護施設への転院を主張していますが、私は在宅療養を主張して、母の行き先が決まりません。
母は、真意は帰りたがっていますが嫁に気兼ねして、「治ってから帰る」と言っています。
私は姑と同居しているため、母を引き取ることはできず、それでこれ以上兄夫婦には強くは言えません。ですが、苦労して私たちを育ててくれた先の短い母親を、急変したときの不安を理由に施設に預けっぱなしにすることへの罪悪感で苦しんでいます。
匿名希望

本人の希望に寄り添ってあげるべき

私は、本人の希望があれば救命や延命治療を行わず、在宅で緩和ケアを受けながらその時を迎えるほうが、ずっと「人間らしく生きた」最期だと思っています。人生の最期のときなのですから、ご自身が通い住み込んででも、お母様の最期を自宅で過ごさせてあげることに強く賛成です。

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実は私も40年前、退院願望の強かった母を病院で見送り、その悔いをいまだに忘れることがありませんので、あなたのお気持ちはよく理解できます。

当時の私は最期の瞬間まで、病院にいるほうが少しでも痛みはやわらぎ、1秒でも寿命は延び、お兄様同様自宅で看取るなど、怖くてできないと思っていました。

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