「キャプテン翼」カードゲーム開発者の劇的人生 "カードゲームの神"が天職に転職できたワケ

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――「キャプテン翼」のトレーディングカードゲームも海外展開を見据えていると聞きました。

「キャプテン翼」のトレーディングカード(撮影:梅谷秀司)

「キャプテン翼」は、2018年から新作アニメとして放送しています。それを題材にしたカードゲームを2018年の年末に発売しました。第2弾は4月末に発売予定です。「キャプテン翼」自体が海外でも人気があり、海外市場も視野に入れています。

カードゲームは日本から海外へ発信できる文化の1つ

カードゲームは海外でも盛んですが、日本では独自の進化を遂げていると思います。きちんと調べたわけではないですが、こんな多くのタイトルがあるのは日本ぐらいではないかと。今、「ポケモン」や「ドラゴンボール」「ファイナルファンタジー」のトレーディングカードゲームが海外でとても売れています。日本から海外に向けて発信できる、カルチャーの1つだと思っています。

――カードゲームにどっぷりとハマってしまった和田さんから見て、「キャプテン翼」はどういった作品ですか?

世代的なところもあって、私は原作をあまり深くは知らなかったんです。話がきたときには、30年前の漫画ってどうなんだろうとも思いました。でも、いざ取り組んでみたら「キャプテン翼」は魅力がすごくある。特に「印象的なシーンが多い」「キャラクターが立っている」「必殺技がある」といった点は、カードゲームとの相性がとてもいいと感じました。

例えば、立花兄弟という主人公である翼のライバルとして登場する双子がいます。彼らは“スカイラブハリケーン”という必殺技を持っているのですが、こういった必殺技を実際にカードにして、ゲームの中で切り札として使うことができます。

こうやって私たちが考えたカードで遊んでくれた人が、実際に「これほんとに、スカイラブハリケーン打ってるみたい」と感じてくれたらうれしいです。今は必殺技を考えるのがめちゃくちゃ楽しいですね。

トレーディングカードゲームをやるのと作るのはまったくの別物だと和田氏は話していた。それでも経理をやっていた頃よりも、今のほうが生き生きとしているのではないかと思う。
トレーディングカードゲームで知り合った人は100人を超えているそうだ。人とコミュニケーションを取れるのは、リアルで対戦するゲームの強みだろう。「キャプテン翼」は小学生でもできる程度の難易度にしているそうだ。親子で一緒に楽しめるゲームにもなっている。
高橋 ホイコ ライター

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たかはし ほいこ / Hoiko Takahashi

1976年生まれ。国民生活センター勤務を経てフリーライターに転身。ウェブメディアを中心に執筆中。企業の一風変わった取り組みへの取材を得意とする。趣味はホルン演奏、ピンクのガジェット収集、交通インフラの豆知識集めなど。トマトマンの斜め上行く生活術管理人。

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