「キャプテン翼」カードゲーム開発者の劇的人生 "カードゲームの神"が天職に転職できたワケ

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――カード漬けの毎日ですね。このころ神決定戦で優勝し“神”になり、さらに引退を表明されていますよね。二足のわらじはつらかった?

「神決定戦」で優勝して神になったときのトロフィー(撮影:梅谷秀司)

晴れる屋っていう「マジック:ザ・ギャザリング」専門店が主催している「神決定戦」(将棋でいうところのタイトル戦)で、挑戦者になり神を倒して神になりました。その後3回防衛、4人目で負けてしまいました。

ちょうど3人目を防衛したタイミングでタカラトミーに入ることになったので、プロプレーヤーをやめることにしました。タカラトミーでは「WAR OF BRAINS」というデジタルトレーディングカードゲームを作ることになっていたので、それをメインとしてやっていこうと。ほかにもいろいろな事情があって、毎週末トーナメント出て、たまに海外へ行く生活はいったんやめることにしました。

トレカでできた人脈は、人種・性別すべてを超える

――先日、トレーディングカードゲームのショップに行ってみましたけれど、ものすごくたくさんの人が集まってプレーしているんですね。人脈が広がりそうだなと感じました。

トレーディングカードは、人種・職業・年代・性別をすべて超えて世界中でプレーされている(撮影:梅谷秀司)

そうなんですよ。すばらしい着眼点です。カードゲームの魅力って、単純にゲームとして遊べるというのもありますけど、コミュニケーションツールとしての側面もあります。大会会場に行くと、学生・医師・弁護士・建築家・無職・10代・20代・おじさん・自営業・酒屋・教師などがいて、学校で出会える人脈とはまるで違います。

海外に行っても同様です。海外での試合は、北米ヨーロッパだけじゃなくて、人種のるつぼのような状態になります。対戦相手がチリ人だったこともあります。「マジック:ザ・ギャザリング」は、日本語、韓国語、中国語、ロシア語、スペイン語、英語、フランス語、イタリア語など、いろんな言語に翻訳されています。言葉が通じなくてもできるんです。

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