有料会員登録 東洋経済オンラインとは
ライフ #ブックス・レビュー

キャッシュレス普及でくる信用格差社会の恐怖 クレジットスコアが重視される社会に

6分で読める 有料会員限定
2/3 PAGES

となると「やっぱりカード決済は儲からない」とやめる中小小売店が増えるんじゃないか。そうならないよう、とにかくオリンピック前までの9カ月間が勝負でしょうね。中小のお店にどれだけ決済端末を設置させて、その間に店にも消費者にも慣れさせて、もうカードから離れられないようにしないと。

その点、今最前線で各社火花を散らしてるQRコード決済は導入に専用機器が不要で、加盟店手数料も低く抑えられている。決済から入金までもカードの15〜30日に対し、即日などと短い。中小店にとってこれは魅力です。

クレジットスコアがモノを言うように

──ところで、岩田さんが最も懸念されているのが、その先に予想される“信用格差社会”です。

岩田昭男(いわた あきお)/1952年生まれ。早稲田大学第一文学部卒業、同大学院修士課程修了。月刊誌記者、テレビ局勤務などを経て、1990年独立。NPO法人「消費生活とカード教育を考える会」理事長も務める。近著『キャッシュレスで得する! お金の新常識』ほか著書多数(撮影:梅谷秀司)

キャッシュレスはスマートだけど、ポイントサービスの延長線上にあるのが信用スコアではないか。

支払いの多くがクレジットカードのアメリカでは、過去の返済履歴、カード所有枚数、借入残高などの情報が記載されるクレジットヒストリーを基に、各個人の信用度=クレジットスコアという数値が割り出される。一般市民の点数化ですね。アメリカの暮らしでは何かにつけクレジットスコアが最重視される。だからみんなクレジットスコアを上げることに躍起です。

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ライフ

人気記事 HOT

※過去1ヶ月以内に配信した記事の閲覧数