最新版「就職に力を入れている大学」ランキング

高校教師が評価、量から質を重視する傾向に

高い次元で、就職の「質」と「量」のバランスがとれている工科系大学も、順位を上げる傾向にある。福岡工業大学は前年の16位から9位に。大阪工業大学は19位から15位、芝浦工業大学が22位から16位にランクアップした。さらに、長岡技術科学大学も33位から25位に、高知工科大学も49位から27位に順位を上げている。

9位に入った福岡工業大学の取り組みを見ると、求人の約6割が関東や関西の企業ということを考慮して、就活のための交通費や宿泊費を支給している。金沢工業大学も、首都圏や近畿圏の大企業の就職者が多いため、就活支援バスの運行を行い、就活生の便を図る。両校とも、面倒見のよさと、高い教育力の相乗効果によって就職力が数字になって表れている。それが就職に力を入れている大学として評価されているようだ。

ちなみに、これまで文系学部の人気が高く、理系学部の人気が低い、「文高理低」の学部志向が続いてきた。しかし、2019年の入試では、多くの工科系大学で志願者が増えている。AIの急激な発達で、事務職など文系職種が大きな影響を受けると見られる一方、AIやデータサイエンスといった、理系人材のニーズが高まるだろうとの期待感から、工科系大学の出願が増えている可能性がある。

女子大学の就職力も見直されてきている

堅実な就職支援を行う女子大の評価も上がっている。8年連続で卒業生が1000人以上の女子大の中で実就職率(就職者数÷《卒業生数-大学院進学者数》×100で算出)トップの昭和女子大学は、「就職に力を入れている大学ランキング」でも、19位と女子大学の中でトップになっている。順位も前年の21位から2ランクアップした。教職員が一体となった就職支援が奏功し、2018年卒の就職者が多い企業は、みずほフィナンシャルグループ(34人)やトランスコスモス(15人)など、就職の質の向上も評価ポイントになったようだ。

ほかの女子大に注目すると、東京女子大学が前年の33位から25位に、日本女子大学が38位から32位に、津田塾大学が67位から41位に、白百合女子大学が89位から61位と、伝統ある女子大学の順位が上がっている。これらの大学の共通点は、教職員と卒業生が就職支援に積極的に関わる面倒見のよさにある。その結果、多くの卒業生が大企業に就職していることが、高校教諭に評価されたのだろう。

どの大学も就職率はかなり上がり、高い就職率が当たり前となる中、大学選びの重要項目である就職力で差別化を測る尺度は、冒頭で述べたとおり「質」だ。その傾向はしばらく続きそうで、「就職に力を入れている大学」として評価されるには、その質の向上が不可欠になる。

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