新婚41歳女性が「お金と妊活」で苦悩するワケ 一回り年下の夫と暮らす幸福の一方で…

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一回り年下の男性と結婚した41歳女性の暮らしとは…(イラスト:堀江篤史)

東京都内のデパートにある和食店で、ライブ活動を中心に活動しているミュージシャン、木内奈菜さん(仮名、41歳)とランチをしながらインタビューをしている。2年前に一回り年下の男性と結婚した晩婚さんだ。

大きな瞳と長い黒髪が魅力的な奈菜さん。口数は少なめで、迎合はせず、考えながらゆっくりしっかりと話す。ややミステリアスな印象を受ける美人である。

「仕事第一」でも、家族が欲しい気持ちは強かった

奈菜さんは学生時代から音楽関係の仕事を始め、組織には一度も属することなく働き、生計を立ててきた。若い頃から「仕事第一」で走ってきたが、自分の家族が欲しいという気持ちは強かったと明かす。ただし、会社員と付き合ったことは一度もない。

「職業で人を見ているつもりはありません。でも、音楽の話などができないかなと思ってしまいます。会社員から真剣にアプローチしてもらったこともほとんどありません。『バンドをやってます』なんて言うと変な人に思われるのでしょう」

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音楽好きな会社員男性はたくさんいるので、奈菜さんと話が合う人も多いはずだ。ただし、活躍している自営業者や経営者の女性は、結婚願望のある男性からは敬遠されやすいのは事実だと思う。弁護士や医者といった国家資格を持っている場合も例外ではない。なんとなく「僕の手には負えない」と感じてしまうのだ。

20代後半で奈菜さんが3年間ほど付き合っていたのはバンドマンの男性だった。11歳年上の憲弘さん(仮名)で、建築関連の「一人親方」で生計を立てながら音楽活動に精を出していた。

「休みの日に行きたい場所が似ていて、一緒にライブに行ったり美術展を観に行ったりしていました。別れた今でも仲良しです」

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