2014年の日本株は上がる?それとも下がる? インフレを真剣に考えた人が勝つ!

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中野 デフレが長引いた中で、多くの企業は労働生産性を上げるために、いろいろな絞り込みをしましたよね。今の日本企業は本当に筋肉質ですよ。それもデフレの中で皆、本当に苦労してリストラなどに励んだ結果ですが、その効果が出てきたところで、日本経済はインフレに転じようとしている。そうなると、デフレ下で行ってきた努力が、今度は企業にとって負の効果をもたらすことになる。長期にわたってデフレが続いてきた日本ならではのリスクですね。

デフレ経済のときとは違った視点での銘柄選択が必要

コツコツ投資を説く「草食投資隊」の地道な活動が、いま実り始めている(セゾン投信社長中野晴啓さん(左)、レオス・キャピタルワークスCIO藤野英人さん(中)、コモンズ投信会長渋澤健さん(右)

藤野 デフレ経済の下だと、企業はとにかく収益さえ上がればいいという発想になりがちなので、多少ブラックな面があっても、それには目をつぶって、とにかく売り上げを立てることに注力する傾向が強まるのですが、インフレになると、その発想は通用しなくなります。物価の上昇によって、売り上げそのものは増えるわけですから、やみくもに収益を上げることよりも、その会社で働く意欲や意義などが大事になってきます。

それに応えられる企業には人が集まりますし、結果的に収益機会を得ることができます。だから、インフレ経済の下では、デフレ経済のときとは違った視点で、銘柄を選ぶ必要があります。

渋澤 2014年の株式市場は、企業の選別色が強まることになりそうですね。 

中野 デフレ思考が残っている経営者にとっては試練の年かもしれません。

藤野 その意味で、日本株に関しては、アクティブ運用が注目される1年になるかもしれませんよ。 

草食投資隊 渋澤 健、中野晴啓、藤野英人

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そうしょくとうしたい

コモンズ投信会長・渋澤 健、セゾン投信社長・中野晴啓、レオス・キャピタルワークス社長CIOの藤野英人の3氏で結成。根底には、「長期投資を根づかせたい」という3人の熱い思いがある。「草食投資隊」という名前は、投資=肉食系というイメージが一見つきまとうが、本質は違うのではないか、という3人の共通の考えによる。

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