米国では、会計年度暫定予算と債務上限引き上げ法案が可決せず、政府機能が一部停止しました。その後、なんとか折り合いをつけたものの、年明け後、ほどなくすれば、またまた債務上限引き上げをめぐる攻防が行われます。米国って、本当に大丈夫?
中野 今回の一連の出来事を見ると、米国経済にとって財政問題は大きなネックになりますね。
藤野 相変わらずお茶会(ティーパーティ)の連中が大活躍なんだけど、共和党支持者のうち半分はお茶会とも言われているだけに、この勢力を無視するわけにはいかない。結果、暫定予算の成立や債務上限引き上げ法案の可決をめぐる議論で彼らの声が大きくなり、なかなか可決せず、今回のように政府機能が一部停止という事態に追い込まれてしまう。やっかいですね。
お茶会って言うと、かわいいが……
中野 お茶会って言うと、かわいいですね。
渋澤 ティーパーティというのは、言うなれば米国の原点というか、米国原理主義者みたいなものですね。米国の人たちって、自分が属する行政単位は州がベースで、連邦政府に対する帰属意識が希薄だから、連邦政府から何かモノを言われたり、必要以上の税金を課せられたりするのを何よりも嫌います。ところがオバマ大統領は、「オバマケア」という国民皆保険制度を定着させようとしています。
トピックボードAD
有料会員限定記事
マーケットの人気記事
無料会員登録はこちら
ログインはこちら