睡眠時の無呼吸を放置することに潜む危険性

記憶力障害やうつ病に発展する研究結果も

無呼吸症候群には、CPAP(持続陽圧呼吸療法)を使った治療が効果的と言われる(写真:プラナ/PIXTA)  
オーストラリアの研究チームが、閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)を患っていると記憶力に問題が生じ、うつ病に発展する危険性があると発表した。

睡眠時の無呼吸、記憶障害とうつに

睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは、寝ている間に息が止まるなどして呼吸が阻害される症状だ。なかでも肥満などが原因で上気道が閉塞されて起こるものを閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)といい、世界で9億3600万人がこの症状を患っていると言われている。

オーストラリアのメルボルンにあるRMIT大学はこのほど、OSAの症状があるものの治療を受けたことがない人が、どの程度の記憶障害を抱えているかを調査。OSAを患っていると記憶力に問題が生じ、うつ病に発展する危険性があると発表した。

今回調査を行なったのは、RMIT大学のメリンダ・ジャクソン博士率いるチームだ。

当記事は「ニューズウィーク日本版」(CCCメディアハウス)からの転載記事です。元記事はこちら

これまで、OSAの人は記憶力に問題がある場合が多く、うつ病になる割合も高いと指摘されてきた。2014年に発表された調査では、OSAの人の46%にうつの症状が見られた。

ジャクソン博士は、うつと記憶には深い関係があると説明。人生で起こったことの詳細をあまり覚えていない(自伝的記憶が乏しい)場合、なかなか治らないうつ病へと発展するリスクがあるとされているため、これを足場として今回の調査を行なったと述べている。

なお「自伝的記憶」とは、個人の人生における経験に関する記憶を意味する。

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