「PDCAを回せない人」が犯している3大失敗 成功する人と、活用できない人の大きな差

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ちょっと調べると正解らしきものが手に入り、わかった気になってしまうために、実際の経験から学ぶことを軽視してしまうことも。いかに試行錯誤をし続けられるかが勝負のPDCAサイクルにおいてはマイナスにも働きます。

これでは答えが見つからないばかりか、実は解決につながりそうなヒントを目にしても、「正解ではない」「もっと簡単なやり方があるはずだ」と見逃してしまうことにもつながります。背景にあるのは、幼少期から刷り込まれてきた「正解がある」という思い込み。自信や不安のなさから「正解」を求めてしまうのかもしれません。

「学ぶ心さえあれば、万物すべてこれ我が師である」松下幸之助氏

仕事の場面でこれだという正解はめったにありません。試行錯誤して学んだことを活かしていくことが成果につながります。結果それがその人独自のその時点での正解になっていくと考えてはどうでしょうか。

積み上げながら成長していく

③ 反復思考から積上志向へ

3つ目は、やることが目的化してしまい、同じことを繰り返してしまう「反復思考」です。確かにPDCAはサイクルというように回すものではありますが、単に同じことを繰り返すという意味ではありません。とくに状況が変わっているにもかかわらず同じことをし続けるのは危険です。

この反復パターンには2種類があります。

1つは、実行して反省するものの、改善せずに同じことを繰り返すパターン。もう1つは、一度の成功に気をよくしてやることを変えないパターンです。

PDCAの後半部分であるチェックとアクションで大切なのは、気づきから改善策を考えて実行に反映させていくことです。単に「ダメだった」と自分を責めるのではなく、上手くいったことといかなかったことのそれぞれの要因を突き止めて、次に実行できるアクションを導き出さなくては意味がありません。

プロジェクトの振り返りの会議などで毎回同じ問題点が上がるような場合には、チェックが甘いのが原因です。同じことを繰り返していくと「やっぱりダメだ」と自己肯定感が落ちてしまい、PDCAではなく負のスパイラルになってしまいます。

一度成功したやり方を繰り返すことは、変化がゆっくりであればそれほど致命的ではないかもしれませんが、顧客や仕事相手、競合、テクノロジーなどの変化が大きい中では、中長期に見てリスクになります。とはいえ、毎回気がついたことを行き当たりばったりにやっているのは、労多いわりにはリスクも高く、行き当たりばったりになりがちです。

できていることとできていないことを区別し、変えるべきことを変えられる勇気が必要です。そのためにも毎回ゼロリセットではなくて、積み上げていく志向性が必要です。

コンサルタントの駆け出しの頃、先輩から「Lessons-Learnedを書きためておきなさい。それが自分を助けるものになるから」と教えられました。

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