そして今回は「スコーチ」という、人を含むさまざまな生物の体から鉱石のようなものが突き出た敵が初登場。今回はこのスコーチの発生理由を追うことが、メインストーリー要素の1つともなっている。
「オンライン化」のメリットとデメリット
さて、今作のFallout76はオンラインゲームである。プレイヤーは同じVault76の住民であった他のプレイヤーと共闘しながら、時には対立しながら、広大な世界を歩んでいくことになる。
オンライン化の最大の利点は、友達と一緒に遊ぶことができることだ。ボイスチャットも実装し、ワイワイガヤガヤ楽しむことができる。もちろん、一緒にプレイする友達がいなくても、1人でのんびり探索を楽しむこともできる。
自分も1人で遊んでいるが、ときおり近くに人がいたりするとうれしく感じる。実際の経験として、まだレベルが低い頃にとても強い敵に出会ってしまい「これはヤバイ! 逃げなきゃ!」と思ったときに、颯爽とパワーアーマーを着込んだ高レベルプレイヤーがやってきて、倒していってくれたときは、感激してしまった。同じ目的を持って一緒に遊んでいるわけではなくても、ふとした刹那に他のプレイヤーと冒険を共有できる感覚は、楽しいものである。
しかし、その楽しさもつねに味わえるわけではない。Fallout76のワールドは非常に広大であるが、その一方でデータ管理の都合上、同じワールドに同時接続できるプレイヤーの数は最大でも20数人程度だ。
ゲームが発売された当初は、みんなの目的が同じで、他のプレイヤーが近くにいることも多かった。だが、自由度がウリのオープンワールドの世界では、ゲームが進むにつれ、全員の行きたい場所がバラバラになっていく。やがて、広大なマップにプレイヤーが散ってしまい、他のプレイヤーと出会うことは少なくなる。結果、実際のプレイ感はオフラインと大きく変わらないという印象が強い。
仲間でわいわい楽しむもよし、1人でじっくり探索を楽しむのもよし。そんなゲームなら、ここまで酷評されることはなかっただろう。Fallout76が残念だったのは、オンライン化で楽しみ方が増えた以上に、オンライン化による不便さや弊害が増えてしまったという部分である。
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