「米中新冷戦時代」が到来する?
米国のバイデン副大統領の東アジア3か国の外遊が終わった。結論からいうと、今回の訪日、訪中、訪韓は、東アジアの安全保障問題をより複雑化しただけに終わったかもしれない。
バイデン副大統領の東アジア歴訪と並行して行われていたのが、特定秘密保護法案の採決だった。AP通信は「中国の軍事力増強に対抗するために強い日本を望む米国は、法案可決を歓迎している」と報じている。まずは、日米同盟を高らかにうたった形だが、やはり「米国一辺倒」だけで、通用するほど、外交は甘くないはずだ。
今後、中国はますます左傾化を強める一方で、米国は逆に右傾化を強めることも予想される。昔の米ソ冷戦時代ではないが、世界が「米中新冷戦時代」に突入すれば、日本は米中関係の中でうまく立ち回ることもあり得る。米ソが対立していた時代には、日本は軍備面では、事実上軽装備で済み、経済が発展したが、こうした歴史も再度研究する価値はある。
いまや世界2大強国の一つとなった中国の研究は徹底して行わねばならない。その中国では今のところ、習近平国家主席の評判がいいが、今回は、その習政権と民衆との関係について、論じてみたい。
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