「密告奨励」に戦々恐々とする、中国社会

一段と左傾化する習近平政権の行きつく先は?

上海駅で切符を求める人々。中国よ、どこへ行く(撮影:今井 康一)

「米中新冷戦時代」が到来する?

米国のバイデン副大統領の東アジア3か国の外遊が終わった。結論からいうと、今回の訪日、訪中、訪韓は、東アジアの安全保障問題をより複雑化しただけに終わったかもしれない。

バイデン副大統領の東アジア歴訪と並行して行われていたのが、特定秘密保護法案の採決だった。AP通信は「中国の軍事力増強に対抗するために強い日本を望む米国は、法案可決を歓迎している」と報じている。まずは、日米同盟を高らかにうたった形だが、やはり「米国一辺倒」だけで、通用するほど、外交は甘くないはずだ。

今後、中国はますます左傾化を強める一方で、米国は逆に右傾化を強めることも予想される。昔の米ソ冷戦時代ではないが、世界が「米中新冷戦時代」に突入すれば、日本は米中関係の中でうまく立ち回ることもあり得る。米ソが対立していた時代には、日本は軍備面では、事実上軽装備で済み、経済が発展したが、こうした歴史も再度研究する価値はある。

いまや世界2大強国の一つとなった中国の研究は徹底して行わねばならない。その中国では今のところ、習近平国家主席の評判がいいが、今回は、その習政権と民衆との関係について、論じてみたい。

次ページ習近平政権はなぜ評判がいいのか
マーケットの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • ぐんぐん伸びる子は何が違うのか?
  • 就職四季報プラスワン
  • 住みよさランキング
  • 非学歴エリートの熱血キャリア相談
トレンドライブラリーAD
人気の動画
ホンダ「フリード」がトヨタ「シエンタ」より売れるようになった訳
ホンダ「フリード」がトヨタ「シエンタ」より売れるようになった訳
ひろゆき感動「難病61歳の人生サイボーグ化計画」
ひろゆき感動「難病61歳の人生サイボーグ化計画」
ソニーとパナソニック、10年で大差ついた稼ぎ方
ソニーとパナソニック、10年で大差ついた稼ぎ方
「ストレスに強い人」「弱い人」の決定的な違い
「ストレスに強い人」「弱い人」の決定的な違い
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
15種類の「書き方」を徹底解説<br>無敵の文章術

ビジネスパーソンを中心に文章力の必要性が高まっています。在宅勤務における情報伝達手段として、メールやチャットは不可欠に。また精度の高い企画書はビジネスの成功に直結します。本特集ではシーンや目的別に、短期間でのスキル向上を目指します。

東洋経済education×ICT