「絶望的に勉強しない子」につける薬はあるか

小言を言う親はベクトルを変えるべきだ

子どもは親の言うことよりも、親の感情を受け取っています(写真:マハロ / PIXTA)

※石田勝紀先生へのご相談はこちらから

野球部に入っている中学1年生の男子がいます。部活は楽しみながら頑張っていましたが、家庭学習をまったくする様子がなく、中間試験の成績がとても悪く、主人から期末試験はちゃんとしろよ、学年の半分には入れ、勉強時間が確保できないのなら部活は辞めろ、と言われました。
ところが期末試験は中間試験よりもさんざんな成績に終わり、主人は今まで通っていた塾を辞めさせ、スマホをたたき割りました。次の学力テストで学年の半分には入れ、入れなければ部活は辞めろ、と怒りました。本人は野球部を続けたいから勉強を頑張る、とは言うものの、私がいない隙にゲームやテレビを見たり、殴り書きでワークをする、答え合わせも間違えているのに丸をつけるとか、答えの丸写し、といった調子です。
先生の記事やほかの中学生の親の子どもへの接し方の記事などを拝見すると、何も言わないのがいい、本人に任せる、とありますが、それを今息子にしてしまうとどん底に落ち、取り返しのつかないことになってしまいそうで怖いです。
このような状況でも、やはりすべてを本人に任せて私は口出ししないほうがいいのでしょうか? 小さい頃からの子育てやしつけ、家庭学習をおろそかにしてしまったことなど反省点が多々あります。そのせいで今息子につらい思いをさせてしまっているので、いま一度私自身の悪い点、改善できるところを容赦なく指摘していただきたいです。
(仮名:大島さん)

まずは、親の罪悪感を捨てましょう

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今の状態では、親も子どもも毎日つらいですね。部活に限らず、ゲームばかり、スマホばかりで、勉強はやらない子に関する相談は、かなり多いです。

筆者は年間100回以上、Mama Cafeというママさん対象の勉強会を全国で行っていますが、そこでもこのようなお話はたくさん聞きます。お父さんも、さすがにキレてしまうという状況も多くの家庭で起こっていると聞いています。

これから対応方法についてお話しますが、その前に、1つお話しておかなければならないことがあります。それは、「親の罪悪感は一切不要」ということです。

確かにこれまでの親の対応に問題があったという捉え方もできなくはありませんが、「しつけ、家庭学習をおろそかにしてしまったこと」が根本的な原因ではないでしょう。なぜなら、しつけ、家庭学習をおろそかに育てていても自分でバリバリ勉強をやる子もいますし、ぐんぐん伸びる子は世の中にいるのですから、決してそれが根本的な原因とは思えません。

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非正規労働者が年末年始の待遇や病気休暇などについて正社員との格差是正を訴え、最高裁は格差は不合理で違法とする判決を出しました。一方で賞与や退職金についての格差是正はほぼ全面的に退ける判決も。非正規労働者の待遇は改善するのでしょうか。

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