「将来に悩む」20代を救うオッサン世代の提案 若者には焦るよりも試行錯誤してほしい

就活で「軸がない」ことを脅される
現在の20代はほぼすべての人が、就職活動時に「あなたは将来どんなことをやりたいのか」「あなたのキャリアデザインの方向性は?」「あなたの人生の軸は何ですか?」と尋ねられています。

面接官の方は軽い気持ちで聞いている(もっと言うと初対面の人の人となりを知るのに適した質問がわからないのでとりあえずそんな質問をしている)のですが、聞かれたほうはきちんと答えないと不合格になってしまうので、「今のところ、これといった軸はありません」「まだ、わかりません」というのが本音のところ、「私は将来◯◯になりたいので、20代のうちは□□をやって△△という力を身に付けたいと思います」などと無理やり脅されて言わされているのが現状です。
これだけなら本音と建て前が跋扈する大人の世界に入るイニシエーション(言い換えれば「茶番」)と笑い飛ばすこともできるのですが、深刻なのは、本当は根っこの生えていない自分の発言に、だんだん囚われてしまう人が多いことです。