山崎元です。有馬記念(G1)は1年で最も馬券が売れるレースだが、世代比較、臨戦過程の疲労度、中山コースへの適性、などが問題になる予想の難しいG1だ。
山崎氏はブラストワンピース、吉崎氏はレイデオロ
今年は世代論的に3歳が強いと見てブラストワンピースを本命としたい。世代トップクラスの地力があることは間違いないし、菊花賞からのローテーションもいい。
対抗は順当にレイデオロだ。実績最右翼で、しかもジャパンカップ(JC)を休んで余力がある。アーモンドアイとの対決を避けたのは「男らしく」なかったが、現実的選択ではある。
単穴にクリンチャーを狙う。週末に雨気味の天気が予想され、重馬場の適性とゆったりしたローテーションを買いたい。キセキも重馬場に強いが、こちらは高速決着のJCの反動を考慮して今回は軽視する。
連下には何れも鞍上に外国人騎手を配したG1勝馬であるサトノダイヤモンド、シュヴァルグラン、ミッキーロケットを買ってみたい。馬券は3連複を中心に薄く手広く買って楽しみたい。
吉崎達彦です。不肖かんべえ、今年の有馬記念は普通にレイデオロが本命。今季絶好調のクリストフ・ルメール騎手が言ってましたよ。「アーモンドアイはフェラーリ。レイデオロはポルシェ」と。「何でルノーじゃないんだよ!」なんて野暮なツッコミはなしにして、両者が対決するときが来たら、彼はどっちを選ぶのか。イタリア車じゃ、ないと思うんだよね。
今年の競馬界はルメール騎手の圧倒的な上手さが光った。現時点でJRA年間200勝を越えて205勝。JRA開催日があと3日あるから、武豊の年間最多記録212を超えちゃうかもしれないね。この秋はしみじみ思い知らされた。カルロス・ゴーンには逆らっても、ルメールに逆らうことなかれと。
だから有馬も単勝でこれ1本。長年の経験からいってそれが正解である。ただし、「それじゃ配当が低過ぎる」と耳元でささやく悪魔が居る。いつもそれで後悔することになるのだが、平成最後の有馬なんだから少しは夢も買ってみよう。その場合、レイデオロからどこへ流すのか。
過去の有馬を振り返ってみると、単勝1番人気が順当に来た年も、2番手には結構、意外な馬が来るものだ。ワンツーフィニッシュで決まったのは、2016年のサトノダイヤモンド対キタサンブラックくらいじゃないですかね。だからちょっとだけ冒険が必要。
そこで相方には、今年ずっと応援してきたパフォーマプロミスを。それから内枠に入ったマカヒキには、岩田康誠騎手得意のイン突きを期待。オジュウチョウサンも記念だと思って少しだけ買っておこう。
余談ながらパフォーマプロミスは、2017年の12月23日(土)、中山11RグレイトフルS(1600万下)に出走して勝っている。そしてオジュウチョウサンは、同日10Rの中山大障害(JG1)を制している。それからちょうど1年後、両頭はともに有馬記念に出る。いずれも筆者が偏愛してやまないステイゴールド産駒だ。馬券はともかく応援しなければ。
年の瀬、今年も中山競馬場で有馬記念を迎えられることは、無上の幸福とせねばなるまいて。読者諸兄のご健勝と、来たる日曜日のご武運を切に祈る。
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