無印、初の「冷凍食品」が大ヒットした舞台裏

主食からおかずまで、発売直後は品薄状態に

良品計画・食品部調味加工担当の鈴木美智子課長は「具材の食感を残せる冷凍食品では、煮物などもおいしくできるので、日々の食卓をサポートする商品群になると考えた」と語る(編集部撮影)

良品計画・食品部調味加工担当の鈴木美智子課長は「より食卓をサポートできるものをと考えたときに、自然と(企画案に)上がったのが冷凍食品だった。1年くらい前からプロジェクトとして動き出した」と話す。

売り場でのインパクトや日常的な利用しやすさを考慮して、商品展開は50品目と幅広く設定。スーパーで売られている冷凍食品と競合しないよう、お弁当用ではなく、あくまで日々の食卓での追加の1品になるような品ぞろえに重点を置いた。新たに契約した複数の国内メーカーに製造委託するが、無印ならではのこだわりを反映させる面での苦労は多かった。

化学調味料は使わない

その1つが化学調味料を使わないこと。通常、冷凍食品は濃い味付けにするため、化学調味料で味を調整することが多い。化学調味料を使わずにどう味をまとめるか、委託先のメーカーとレシピの協議を重ねた。

無印の冷凍食品では、おひたしなどおかず系の商品も多く扱う。透明パックで中が見えるため、どの程度の量が入っているかもわかりやすい(写真:良品計画)

「だしを使う和食と比べて、味がしっかりしている中華系総菜は特に難しかった。でも、国産の材料で化学調味料不使用のおいしい冷凍ギョーザができれば、他社との差別化にもなると思った」(鈴木課長)

中身が見える透明パックに対するこだわりも強かった。「封を開けたら、想像よりも量が少なかった」「イメージと違った」といった客の失望を防ぐため、品質管理の面で支障がないかぎり、無印では食品の包装に透明パックを採用している。冷凍食品は出来上がりのイメージを全面に載せたアルミ包装を使うことが多く、その点でもメーカー側の理解を得る必要があった。

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