東京駅を舞台にしたラブストーリー映画の魅力

本木克英監督「邦画には、こういう映画があってもいい」

追い込まれたときは割り切りを早くさせること

――今回、東京駅の撮影はだいぶ追い込まれた状況だという話をされていましたが、追い込まれた環境に置かれたときはこうしたほうがいい、というようなアドバイスがあれば教えてください。

割り切りを早くさせる、ということですね。たとえば映画監督には撮影するうえで、必ず条件や制限があります。本当はワンカットに時間をかけて演出したい。しかし、そうすると効率が悪くなる。映画というのは永遠に残るものだから、効率なんか関係ないといってこだわって撮っていきたい。しかし、それはまずできないなと思えば、その判断を早めにする。割り切るということは別に悪いことではないと。そして限られた時間の中でいちばん大事なものは、どれと、どれと、どれだろう?と考える。そしてそれは絶対外さないようにする。

効率型に意識を変えることでしょうね。今回は、割り切る作業だと思いました、次があるとしたら、割り切った中で、最大の効果を出せると思います。今回はいい方向にいきましたが、基本はやはり自分が今やりたいようにやる、という意識がないといけない。嫌々やらされているみたいなことがあると、作品が世に出てそこを突かれると、誰のせいにもできなくなる。ちょっと、かっこいい言い方ですけど。

――この映画を見る方にメッセージをお願いします。

僕は今の日本映画には、こういう映画があってもいいと思って作りました。日本人が本来持っている、穏やかさと愛情みたいなものですね。それが映画の中から伝わればいいなと思いますし、観る方も、出てくる登場人物を自分のことのように身近な存在としてとらえてもらえるとうれしいなと思っています。

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