「GAFAの分割案」は資本主義では当然の結論だ NHK「異色経済ドキュメント」が斬るIT4強
GAFAは「神、愛、消費、セックス」
『the four GAFA 四騎士が創り変えた世界』(東洋経済新報社刊)を著したスコット・ギャロウェイ教授は、絶好調なパフォーマンスを見せるGAFAの株を持ち、ニューヨーク・マンハッタンの高級住宅エリアに住み、いちばん稼ぎがいい企業に就職したい野心的な学生を名門校で教え導く。
学生の多くは、アマゾン、フェイスブック、グーグルといった誰もが夢見るテクノロジーの「巨人」に就職する。『GAFA』は、そんな教授が、4強の知られざる本質について分析し、世界に対して警告を発した書だ。
教授は、同著で4強のGAFAをこう例えた。
ヨハネの黙示録の四騎士。地上の4分の1を支配し、剣、飢饉、悪疫、獣によって「地上の人間を殺す権威」を与えられている。
――4強は恐ろしい「権威」だとするが、現代の人々の目にはどう映っているのか。
ギャロウェイ:グーグルは、私たちの神です。あなたが結婚しようとしているのか、離婚しようとしているのか、何を悩んでいるのかを、グーグルは知っています。
フェイスブックは、愛です。人間は種として、愛されることを必要としているばかりでなく、フェイスブックは、最も大切な、あるいは2番目に大切な人間関係の触媒となり、人間関係を強化するのです。心であり、愛です。
人間はつねに「もっと」と求めるものです。ウォルマートもユニクロもそこそこその欲求を満たしてくれますが、最も満たしてくれるのに長けているのは、アマゾンです。
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