「医療的ケア児」生きのびた子どものその後

彼らが社会参画するには、何が必要なのか

カラフルな外装と内装の「FLAP-YARD」(写真:「リディラバジャーナル」編集部)

皆さんは、医療的ケアを必要とする子どもと出会ったことはあるだろうか。

当記事は「リディラバジャーナル」からの転載です(元記事はこちら)。同サイトは有料会員制メディアです。リディラバの考え方はこちらを御覧ください。

日常的に人工呼吸器や胃ろう等を使用し、たんの吸引や経管栄養などの医療的ケアを必要とする子どもたちは「医療的ケア児」と呼ばれる。

厚生労働省の推計によると、0歳から19歳の医療的ケア児の数は、2016年時点で推計約1万8000人。10年前と比較すると約2倍に増えている。

まだ数は多くはないが、医療技術等の進歩を背景として新生児の救命率が上がり、今後も増えていくことが見込まれる。

しかし、医療的ケアを必要とするために一般の保育所や学校に通えない子どもたちも多く、彼・彼女らが地域の人々と接する機会は多くはない。

地域の子どもたちとの接点をつくる

知的障害があり身体を自由に動かせない「重症心身障害児」や、医療的ケア児を対象とした通園施設運営などを行う「FLAP-YARD」(東京都足立区)施設長の矢部弘司さんはその状況についてこう語る。

「地域全体で子どもを支援できる開かれた事業所」を目指すと話す矢部さん(写真:「リディラバジャーナル」編集部)

「日本で医療的ケア児や重症心身障害児として生まれると、自分の家族と限られた関係者としか関係を築くことができない環境で幼少期を過ごします。他の子どもたちと触れ合う機会も少なくなってしまう。それは障害のない子どもたちが、障害のある子どもや医療的ケア児について理解する機会を奪っていることにもなります」

障害や医療的ケアによって地域に出ていくことが難しい子どもたちがいる中で、矢部さんの運営する「FLAP-YARD」では、「地域全体で子どもを支援出来るよう、開かれた事業所であり続ける」を事業目標のひとつに掲げている。

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