文科省スキャンダル「秘書通行証貸与」の焦点

なぜ面識のない人に貸与?

通行証のみで秘書とは言えないが、なぜ「欲しがり」、大西議員も「交付」したのか(撮影:今井康一)

産経新聞の報道を通じて、東京医大裏口入学事件を発端とした文科省汚職事件をきっかけに、「国会議員の秘書通行証貸与」が問題になっている。贈賄罪で逮捕された谷口浩司被告が私設秘書の通行証を保有していたためだ。

その通行証を2017年10月の衆議院選まで谷口被告に所持させていたのは国民民主党の大西健介衆議院議員。立憲民主党の吉田統彦衆議院議員に頼まれたからだという。

吉田氏は2009年の衆院選で東海ブロック単独比例で初当選したものの、2012年と2014年には落選。2017年の衆院選では愛知1区で敗れたが、比例復活で当選した。吉田氏から大西氏に依頼があったのは2014年の衆院選で落選後のこと。当時は大西氏も吉田氏も民主党所属で、同じ愛知県連に属していた。

吉田氏は大西氏の言い分を否定

しかし吉田氏は大西氏の言い分を否定。あくまで「通行証を欲しがっている人がいることを紹介した」という主張だ。

一方で大西氏側は「吉田氏が落選していた間、国会で動いてくれる秘書役が必要だと思った。吉田氏への応援のために貸した」と述べている。はたしてどちらの言い分が正しいのだろうか。

谷口被告が保持していた通行証は衆議院特別通行記章(乙)で、一般的に私設秘書に交付されるもの。議員から警務部記章係に申し出ると各議員事務室2人に限って参議院議員会館への通行が可能になる。谷口被告は国民民主党の羽田雄一郎参議院議員の「政策顧問」の名刺を使っていたため、参議院にも出入りする必要があったのだろう。

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