現在25歳。大学卒業後、就職しシステムエンジニアとして働いている。大学では栄養科で学び、管理栄養士の資格を持っている。カレーに目覚めたのは大学3年の冬のことだった。
「それまでにも食べることにはすごく執着がありましたが、その食べ物の中の究極体がカレーなんだと、ふと思ってしまったんです。そこからひたすらカレーを食べ歩くようになりました。仕事も、専攻していた管理栄養士の職にはつかず、カレーを目一杯食べられる勤務形態を選びました」
毎月7~8万円カレーに費やす「カレーちゃん」
現在、彼女はフルタイムで働きながら、週10店ペースでカレーを食べ歩いている。平日はランチタイムや仕事終わりに訪店し、土日はたいてい東京を離れて遠方に赴いては1日2~3店を訪れる。毎月7~8万円をカレー代に費やす。
また、ガラムマサラ(複数のスパイスをミックスしたもの)をつねに持ち歩き、社食のカレーにかけて“スパイス増し”したり、カレー以外の食べ物に投じて“カレー化”することもあるという。会社では「カレーちゃん」と呼ばれている。
彼女のカレー活動は、徹底している。カレー店のリストはエクセルで管理していて、訪れた店リストは1200店以上にのぼる。遠征時のスケジューリングもエクセルで行い、なるべく効率よく回れるよう、綿密に予定を組む。またカレー店は臨時休業が少なくないため、訪店前は店に電話して、やっていることを確認する。万が一のことを考え、代替の店もピックアップしておく。
これほど、カレーに没頭する原動力を、彼女はこう話す。
「カレーを食べている時は休息時間というか、脳がすごく休まります。私にとってカレーは癒やしやカウンセリングのようなものなんです。カレーがなければ生きていないんじゃないかというくらい、カレーに救われてきました。だからカレーを食べた時に受けた感覚をいつでもまた味わえるように、インスタに保存しているんです。食べた瞬間のおいしさや興奮を、写真と文章でそのまま“ジップ”しているイメージです」
フォロワーが増えたことで、企業から商品をインスタ上で紹介してくれと依頼されることもあるという。ただ、インスタグラムはあくまで自分のためにひたすらカレーを上げる場ということで、すべて断っている。
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