「週10回、月7万」カレーを食べる25歳の正体

カレーインスタグラマーの知られざる世界

カレーインスタグラマーのさと2さん。会社では「カレーちゃん」と呼ばれているという(撮影:今井康一)

よく見慣れた光景も、「カレー」というフィルターを通すことで、別の世界が見えてくる。同一ジャンルのカレー店が目につく街、本業の裏でひそかに“カレー活動”する人、局地的に巻き起こるカレーの新潮流。そうした、カレー目線からこそ見える異世界=「カレー経済圏」を訪れる本連載。

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今回はインスタグラムにカレーの投稿を上げて多くのフォロワーを得る「カレーインスタグラマー」にスポットを当てた。取材した2人は、カレーを生業とするわけではなく、仕事をしながらカレーの食べ歩きにいそしんでいる。多い時は週に10店以上も食べ歩くというその生活は、はたしてどんなものか。ある日のカレー活動に潜入し、素顔を垣間見た。

異彩を放つインスタページ

1人目のインスタグラマーは、さと2(サトツー)氏だ。インスタネームは「sato2curry/さとうのカレー」。フォロワーは現在6500人強(2018年11月15日現在)。意外と少ないと感じるかもしれないが、カレーインスタグラマーでフォロワーが1万人以上いる人はまれなので、この数字はトップレベルだ。

さと2氏のインスタページは、特異な世界観を放っている。まずプロフィール写真は片方の瞳に寄ったもので、紹介文には「カレーはうねりです」との一文が。そしてカレーの投稿には「西の古いカレーをみたよ」「自分にはもっていないものをかざされ思い知らされ満たされて超ゼロな感じ」「交互入浴と交互カレーと風呂上がりのフルーツ牛乳をしばきあげてプハーの高円寺」といった、独特のポエトリーな文体が踊る。そして投稿が1日1店以上のペースでアップされていく。

そしてこのさと2氏、インスタページを見ると男性にも思えるが、実は若い女性である。そんな彼女のある日のカレー活動に潜入した。

店は東京都港区にある「サンライン」。カレー店でありながら、お客に水を一切出さないことで知られる。店内には、時代や場所を忘れさせるような不思議な空気が流れている。

カレーの撮影をするさと2氏(撮影:今井康一)

カレーが到着すると、さと2氏はまずスマホでサッと撮影を済ませる。アングルは斜め上からと、真上から。そしてカレーを食べ始めると、言葉が止まる。カレースプーンをひとさじひとさじ丁寧に口へ運び、時に目を閉じ、時にカレーの表面を検分する。また、時おり店員にカレーについて質問する。そして15分ほどできれいに完食。店を出てから感想を聞いてみた。

「カレーもおいしかったですし、あそこでしか味わえないような独特の空気感にしびれました」

そんなさと2氏の素顔に迫った。

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