20・30代注意!「夫源病」の根深い病根の断ち方 共働き妻は器の小さい男に心底苦しんでいる

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だからと言って、関係改善が不可能なわけではありません。ちょっとしたきっかけが、風通しをよくしてくれるものです。以下5つのポイントを挙げてみます

1. まずは「相互理解」が大切

お互いが多くのストレスを抱えている事柄について理解することが大切です。社会構造が大きく変化し、年功序列から実力主義に変化しています。「シフトチェンジ」が苦手な人は、特に社内で心理的に苦しい立場にいるはずです。見えない重圧に、真面目な人ほど押し潰されてしまいます。今まで「夫の悪口」ばかり書いてきましたが、そんな夫の気配に、妻は気づくべきです。

一方の妻は、職場では「女は仕事に家庭を引きずり込むから使えない」、家庭では「家事がおろそかになるなら、仕事なんてするな」という雰囲気を感じたり、実際に言われて苦しんでいることが非常に多いわけです。どこへ行っても自分が認めてもらえず、いちばん理解してもらいたいはずの夫にわかってもらえず悩んでいます。

2. お互い「言うべきこと」を言わないと病は進行する

夫婦問題を抱える方の多くは、これができていません。特に、妻の側が夫に対して「これが嫌」と言えない、言わないことで、夫源病がどんどん進行していきます。感情的になる前、我慢の限界に達する前に、伝えるべきことを伝えることが肝心です。なかには、自分の言動によって妻に多大なストレスを与えている自覚がない夫もいます。正直に伝えられたことで、反省し、自分のあり方を見直す夫も少なくないと思います。

妻から正直に伝えられた夫の側が、言われたことで怒鳴ったり、嫌味を言うのはマナー違反です。

3. 夫婦のポジションチェンジはできているか

夫婦はスポーツで言うと、団体競技です。「阿吽(あうん)の呼吸でわかる」などということはありません。昔の女性は夫に従えばよかったのかもしれませんし、それで夫婦関係が作れたかもしれません。しかし、そんな時代はすでに終わっています。「家庭生活」をする仲間として、家事分担や経費分担、休日の過ごし方などのルールを決めましょう。そのためには、ミーティングを重ねること。「PLAN」「DO」「SEE」を繰り返しましょう。

結婚したからといって、相手は自分の分身ではない

4. お互いが執着を捨て認め合う

いまだに、パートナーを自分の分身と思っている人がいます。それはナンセンスです。別個の人間として認め合いましょう。パートナーの行動がすべてわからないと不安という人もいますが、それではお互いに嫌気が差すだけです。パートナー以外に、夢中になるものをみつけましょう。また、お互いのスキルアップを喜び、認め合うのも大切です。パートナーを認められない人は、人間力が足りていないと断言できます。

5. お互いが「自立」をする

夫は家事もできるようになること、そして、社外の人付き合いの場を作ることが重要です。一方、妻は精神的、経済的に自立できるようにすること。お互いに依存しすぎる関係があるなら、卒業しましょう。

今回は「夫源病」をとりあげましたが、もちろん「妻源病」という言葉も存在します。そもそも、自分とは違う個性や、周りにはいないタイプの相手を好きになったことをくれぐれも忘れないでください。そして、お互いへの感謝とねぎらいを忘れずに、夫婦関係を構築していきましょう。

寺門 美和子 FP、夫婦問題コンサルタント

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てらかど みわこ / Miwako Terakado

大手流通業界系のファッションビジネス経験後、夫の仕事(整体)を手伝い主にマネジメントを担当するが、離婚。「人生のやり直し」を決意、自らの経験を生かした夫婦問題カウンセラー資格取得を目指す中でFPの仕事と出合い、ダブルで資格を取得。顧客には「からだと心とおカネの幸せは三つ巴」とつねに語る。独立系のFP集団「FP相談ねっと」認定FP。相続診断士・終活カウンセラーとしても活動を始め、人生後半の「お金と暮らしと夫婦問題」のコンサルタントとして活躍中。

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