「先輩のウザいおしゃべり」を止める正しい道 失礼な態度をとらずに黙らせるには?

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そして、よいタイミングで「そういえば、あの話はどうなってましたっけ?」「ゴルフといえば、あの選手はすごかったですね」などというように、わざと別の話題を持ちかけてみましょう。雑談力の高い先輩のことです。最初のうちはペラペラと話し続けるでしょうが、しだいに自分から話がずれていきますと、人間というのはつまらなくなったり、面倒になってきたりするものです(笑)。ですから、無駄なおしゃべりもストップすることでしょう。

以前、私がコメンテーターとして出演したテレビ番組で、本筋の話題から急に「○○といえば……」で話を切り替えるという、お笑いのネタのようなものをやったことがあります。たとえば、「美声の芸能人」をテーマに話していたときに、私は「声といえば、実は私、『声に出して読みたい日本語』(草思社)という本を出してまして……」と、著書の話に転換させていきました。これは、「なぜ急にその話題になるんだ!」という突拍子もない切り返しを楽しむものですが、この「○○といえば……」方式を使いますと、たいていの相手は二の句が継げなくなるものです。

この「○○といえば……」方式を使って、ぜひ、無駄なおしゃべりから解放されてください。

しゃべりかけられない"雰囲気"を出す

さて、もう1つの案として、そもそもしゃべりかけられないような"雰囲気"を出すというものがあります。つまり、"今、自分は仕事に没頭している"というモードを作り出すのです。たとえば、「あ、なんとなくしゃべりかけられそうだ」と感じたら、すぐさまパソコンに顔を近づけてキーボードをたたく速度を速くしたり、小さく「あ〜」とため息をもらしてみてください(笑)。

こうすることで、あからさまに会話を拒絶するというわけでもなく、相手のおしゃべりをかわすことができるでしょう。

あるいは、これは許される環境下に限定されますが、集中モードを表現するための"片耳イヤホン"もおすすめです。これが両耳だと完全な拒絶になってしまいますが、片耳を空けておくことによって「少しは聞いている」「聞く余地がある」という表現になります。

また、手帳も使えます。自分の手帳を見て個人的なメモをとりながら話を聞いていれば、相手も「自分の雑談はその程度」だと察することができるからです。

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