現在45歳以上の人たちには懐かしい「ジュリアナ東京」が、大阪で復活するというニュースがありました。短期的なイベント展開ではなく、恒常的な営業を行うようです。
ご存じない方のために説明すると、「ジュリアナ東京」とは、いわゆるバブル時代の象徴ともいうべき伝説のディスコです。1991年に東京・芝浦にオープンし、ボディコンを着た女性たちがお立ち台の上に乗って、「ジュリ扇」といわれる扇子を振って踊るという形態で大ブームを巻き起こし、1993年には全盛期を迎えました。
1番酒が飲まれたのは1990年代後半
ちなみに、1990年代前半までは、男の生涯未婚率はまだ5%程度で最後の皆婚時代でした。「ジュリアナ東京」オープンと同じ1991年は、「101回目のプロポーズ」「東京ラブストーリー」といった恋愛ドラマが全盛期を迎えた年でもあります。
1994年には、今発刊したら何かと炎上しそうなタイトルの『東京いい店やれる店』(ホイチョイ・プロダクションズ著・小学館刊)が、男性のデート指南書としてベストセラーになりました。
当時、有名店のクリスマスディナーは何カ月も前から予約でいっぱいの状況。カラオケ市場が最盛期を迎えたのも同じ1994年でした。みんなが夜は街に繰り出し、楽しんでいた時代だったとも言えます。
昨今、「酒離れ」といわれます。成人1人当たりの酒類消費量は、2016年では81リットルですが、1990年~1995年にかけては年間100リットル超えが続いていました。
くしくも、日本でいちばん酒が飲まれた時期も「ジュリアナ」時代だったわけです。(国税庁2018年3月「酒レポート」より)。
今回は、一見何の関係もなさそうな「お酒と結婚の関係」について書きたいと思います。「酒離れ」については、よく「若者が酒を飲まなくなった」と耳にしますが、そもそも若者はいつだってそれほど飲酒量が多かったわけではありません。
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