勉強に効く!受験戦争に負けない健康食事法 甲子園優勝校の食育担当が伝授する「勉強飯」
社会に出れば、一発勝負の連続だ。受験は言わば、本気を出す練習なのだ。いざというときに結果を出すためにも、集中を切らさないことが大切。勉強に集中するためにも、食事は大切な要素の1つとなる。あなたが食べている物で頭脳と体は作られている! そう断言して差し支えない。
筆者が教諭として勤務する花咲徳栄高校では、さまざまな食育指導を推進してきた。2014年度より3年連続で文部科学省事業「スーパー食育スクール」の指定校となり、2017年には同省の「つながる食育推進事業」で高等学校唯一のモデル校となった。
その取り組みの一例として、本校独自で実施しているスタディメシ(略称:スタメシ)について紹介したい。
食生活こそ勉強の基本
昨今、アスリート選手が食事に着目するようになり、「スポーツ食育」というワードがよく聞かれるようになった。そうした流れもあり、筆者は運動だけでなく、学力向上にも食事が深く関わっていることを理解してほしくて「スタメシ」を考案した。名前のせいなのか、よくスタミナ飯(ガッツリ系)と勘違いされるが、スタディメシ=勉強飯と考えてもらえばいい。
そのコンセプトは、集中力や記憶力のアップにある。献立では、集中力や記憶力を向上させるといわれるDHAやレシチン、カルシウム、鉄分を強化している。
たとえば、青魚に多く含まれるDHAや、ナッツ類(アーモンドやくるみなど)や大豆製品(豆腐や油揚げなど)に多く含まれるレシチンなどは、集中力や記憶力をアップさせるのに効果的な食材だ。
最近は、脳を健康にするとされる「ブレインフード」というものが注目されている。これは要するに、青魚、ナッツ類、カカオ、アボカドなどの食材のことである。
これらの食品に含まれるオメガ3脂肪酸などが、記憶力や集中力を高める効果について信頼性の高いデータが集まっている。また、脳と食事についての研究も進んでいるという。
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