勉強に効く!受験戦争に負けない健康食事法 甲子園優勝校の食育担当が伝授する「勉強飯」

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スタメシ:タンドリーフィッシュ&新じゃがとアスパラガスのソテー(筆者撮影)。アスパラガスに含まれるアスパラギン酸は疲労回復の効果がある

スタメシでは、魚を使用することが多い。ところが、高校生の魚離れは顕著だ。高校生には特に、魚の栄養やおいしさを知って、ぜひ積極的に摂取してもらいたい。最近ブームのサバ缶などは上手に活用するといい。

生徒たちを観察していると、朝食欠食や炭水化物のみ(おにぎり・パンだけ)で食事を済ませたり、お腹が空くとスナック菓子を食事代わりにしたりしている姿が多く見受けられる。「たくさん食べる=太る」という概念で、食事の量が圧倒的に少ない生徒がいることも気にかかる。

基本は毎日、バランスのいい食事(主食・主菜・副菜・汁物・乳製品・果物)を心掛けるべきだ。とはいえ、勉強に部活にバイトに……と忙しい高校生にとって、日々バランスのとれた食事を摂るのは難しいのが現状なのかもしれない。

勉強と一緒で効率が大切

疲労回復効果や集中力アップにはチョコレートがオススメだ(写真:PIXTA/kai)

そうであれば、せめて注目の栄養素や食材を意識して摂るような姿勢を持ってほしい。小腹が空いたら、スナック菓子ではなく、ナッツ類やチョコレート(カカオが70%以上含まれている成分の高い物)を少量食べるなど、実践してみよう。

ちなみに、チョコレートには疲労回復効果や集中力アップが期待できるのでオススメだ。ただし、食べ過ぎには注意。1日20~30グラム程度を目安に摂るようにしよう。

食事は最低20分かけてよくかんで食べることも大切である。よくかむことは、脳が活性化されたり、胃腸の働きが良くなったりする効果が期待できるからだ。

勉強と同様、効率よく栄養素を摂取するには、栄養素の相性の良い組み合わせがあり、単独で摂取するより、吸収率がアップする食べ物がある。DHAは緑黄色野菜と、鉄分はビタミンCと、カルシウムはビタミンDやビタミンKと一緒に摂取することで相乗効果となるのでオススメだ。

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