GAFAに対抗する教育のブルーオーシャン戦略 旧体制の打破なくして経済成長なし

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江戸時代の終わりを告げた明治維新から今年で150年。日本の教育は、江戸時代にあったような循環型社会から程遠い、大量生産・大量消費・大量廃棄の社会システムにしか対応できない人材ばかり生み出してきた。その結果が今の日本の姿である。

日本の教育が何もかも悪いわけではない。給食制度や掃除活動は、世界から称賛を浴びている。だが、小学校教育に決定的に欠けているものがある。それは「情報」の教科だ。

海外では、時代に合わせて教科を替えたり合科したりしているケースも少なくない。だが、日本の小学校には情報化社会に必須な教科である「情報」がなく、中学校を卒業するまでは教科として「情報」を学ぶ機会がない。

イギリスの教育現場では、日本で言う「情報」にあたる教科として「ICT」が1995年から小学校に設けられ、2014年からはさらにそれを進化させ、プログラミング教育も含まれる「コンピューティング」が教科化された。

ICT化が進まない日本の学校

もっとも、ネットの活用に伴い、これまでになかったリスクが発生する。事実、SNSを契機としたトラブルやネット上の炎上事案など、枚挙にいとまがない。だからと言って、解決案を十二分に思案せずにまずは臭いものにふたをするような学校があまりに多すぎる。

そもそも情報にアクセスできなければ、せっかくの知の共有の恩恵をリアルタイムで受けられない。また、学習者が自ら中心となってどんどん知にアクセスできるような学習スタイルも必要である。

教育先進国の小学校では子どもたちの学習データはクラウドで管理され、学習者1人にパソコンが1台が割り当てられているのが一般的。だが、日本ではICT化が進んでいない小学校が少なくない。

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