最難関大学への合格者数が多い高校トップ30

1位開成、2位灘に続くのは、あの人の母校

逆に、東大合格者数では2位の筑波大附属駒場、3位の麻布、5位の桜蔭と栄光学園、7位の聖光学院、9位の海城と渋谷教育学園幕張が、本ランキングでは軒並み順位を下げているのは当然である。東大合格者数における「地の利」が消滅するからだ。

公立1位の日比谷じゃない!大阪・愛知がツートップ

公立が初登場するのは、17位の大阪府立北野。大阪のトップ校であり、特に京大に強い。公立の2位は愛知県立旭丘。名古屋地元企業のトップを続々輩出する名門で、2017年に同様のランキングを作成したときには、旭丘が公立1位だった。ちなみに、東大では公立1位の東京都立日比谷は、32位にランクインしている。公立中高一貫校では、ようやく50位に県立千葉が入っている(拙著『受験と進学の新常識 いま変わりつつある12の現実』には、同様のランキングの50位までを掲載。公立高校のみのランキングも50位まで掲載した)。

今回のランキングでは、既卒生も含まれている。特に東大・京大・国公立大医学部のような最難関大学では、合否のボーダーライン周辺に受験生が密集しており、一発勝負の大学入試で初年度に合格できるか、1浪することになるかは紙一重である。卒業生の実力を見るのなら、浪人を含めたほうが実態に近いのではないかと私は考えている。

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卒業生数の規模もまちまちだ。もちろん1学年の規模が大きいほうが有利になる。1学年160人程度しかいない筑駒が1学年400人規模の開成を追い抜くのはまずありえない。1学年200人規模の学校が多いが、上位10校の中では、麻布と西大和は300人規模、東海は400人規模、洛南は450人を超える規模である。

そうは言っても、たとえば1学年200人の学校が、開成と同じように1学年を400人に増やしたとして、最難関大学の合格者数が倍になるかというとそんなことはありえないし、公立高校の場合、1学年の人数よりも学区の広さが実は重要であるという事情もあるので、ここではあえてそのままの数字で順位を付けた。

また、国公立大医学部は西日本に偏在しており、このランキングでは西日本の学校に有利になってしまうことは、断っておかなければフェアではないだろう。

あくまでも最難関大学合格という側面から見た学校の順位ではあるが、東大合格者数を比べるだけではわからない学校の個性や地域性が少しは見えてくるのではないだろうか。

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