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「全員一致」で終わる会議が心底危ない理由 ドラッカーは「常識こそ疑え」と教えた

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  • ウィリアム・A・コーエン カリフォルニア・インスティテュート・オブ・アドバンスド・マネジメント(CIAM)創設者兼学長
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ニューヨーク・タイムズ紙では、「あの名前ではもう売れないと思う……自分ならなんとかできるという広告人がいて、その人物を見つけることができたら、私が雇いたいくらいだ」という、有名広告人の言葉が報道された。

タイレノールは、圧倒的な市場シェアを誇る製品だった。だが、それはもう過去のことだと「誰もが知っていた」。

2カ月後、販売が再開されると…

ウォール・ストリート・ジャーナル紙も、「残念ながら、この製品はおしまいだ、生き返ることはない、これを否定するのは夢物語としか言いようがない」と報じた。世論調査も、どういう安全対策が取られようと、どれほど安全だと言われようと、買う気はないという声ばかりだった。1981年には純益の17%をたたき出したこのブランドが復活することはないと、ほぼ全員が考えていた。

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さて、どうなったのだろうか。2カ月後、販売が再開された。いたずら防止パッケージ製品がお店に並べられ、あちこちに広告が展開される。12億ドルの鎮痛薬市場で37%から一時期7%まで落ち込んだタイレノールのシェアは、その1年後、「みんなが知っている」予想を裏切り、30%まで回復した。さらにその後タイレノールは、完全復活を果たし、事件から30年以上後には56%という史上最高のシェアを獲得する。

30年もの長きにわたり、広告や実績、信頼を積み重ねて築いたこのブランドを捨てていたらどうなっただろう。タイレノールに匹敵するブランドを新たに立ち上げようとしたら、いったいいくらかかっただろうか。いや、そもそも、できたのかどうかもわからない。

このようなことができたのは、ドラッカーが言うように、「みんなが知っていることは間違っていることが多い」と、ジョンソン・エンド・ジョンソンの幹部が考えたからだ。彼らは、専門家や消費者まで含めて、「誰もが知っている」ことに挑戦し、タイレノールを復活どころか昔以上の成功に導いたのだ。

ドラッカーは、「みんなが知っていること」にとらわれず、よく考えて成功に至る自分の道を切り開けと教えてくれた。つまり、常識とは、仮定にすぎないことを理解しなければならないのだ。

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