「テニスをしている人」が長生きしやすい理由 社会的交流が運動の効果を増大させる?

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オキーフによれば、体にかかる負荷の違いが関係している可能性があるが、研究ではサイクリングにしろバドミントンにしろ、かなり激しい運動はほぼ含まれていない。

収入やその他のライフスタイルの影響も考えられる。研究者らは社会経済的な要因について明らかにしようとしたが、テニスをするだけの十分なお金と余暇の時間を持っている人が長生きをするのは、テニスが理由ではなく、十分なお金と余暇の時間があることが理由である可能性もあると、オキーフは言う。

社会的なサポートはストレスを緩和させる

それでも、ラケットを使用するスポーツやその他のチームスポーツの社会的な側面が、寿命を長くする主な理由だとオキーフは考えている。

「社会的なサポートがストレスを緩和させることは別の調査でもわかっている」とオキーフは指摘する。「パートナーやチームを必要とするスポーツをするときのように他者と一緒になって物事を行ったり、触れ合ったりすることには特別な心理的かつ生理学的な効果があるのかもしれない」とオキーフ。それが運動の効果を高めると考えられる。

オキーフいわく、その可能性については、異なるタイプの運動を直接比較する無作為抽出実験などによる検証が必要だ。

だが今のところは、1人で走ったりサイクリングをしたりしている人は、一緒にできるグループやパートナーを見つけることを検討するといい、とオキーフは提言する。

健康のためには「心拍数を上げることは重要だ」とオキーフは言う。「しかし、他者とつながることも重要なようだ」。

(執筆:Gretchen Reynolds記者、翻訳:中丸碧)
©2018 The New York Times News Services

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