A代表最年少出場の市川大祐が語るW杯の経験 17歳の自分を呼んだ岡田監督の決断力に感服
FIFA(国際サッカー連盟)が発表する最新のFIFAワールドランキング(9月20日時点)で1位に躍り出たベルギーに2点を先制しながら、3点を奪われ、まさかの逆転負けを喫した2018年ロシアワールドカップラウンド16・ベルギー戦(ロストフ)から3カ月。
サッカー日本代表は森保一(もりやす・はじめ)新監督の下、新たな一歩を踏み出したところだ。
その初陣となった9月11日のコスタリカ戦(大阪・吹田スタジアム)では20歳の新星・堂安律(オランダ1部・フローニンゲン)らフレッシュな面々が躍動。課題だった若返りが進みそうな雲行きだ。
思い起こすこと20年前。
初出場となる1998年フランスワールドカップを目前に控えた日本代表には20歳前後の若い世代が続々と呼ばれ、新風を吹かせていた。
その筆頭が17歳322日というA代表最年少出場記録を持つ市川大祐(現・清水エスパルス普及部)だ。
1998年4月の日韓戦(ソウル)で国際Aマッチデビューを飾り、フランスワールドカップメンバーからの落選という憂き目に遭いながら、22歳で2002年日韓ワールドカップ16強に貢献したかつての右サイドバックには20年間の日本代表の進化がどう映るのか。
自身の体験も交えつつ、率直な思いを語ってもらった。
このロシア大会が4年後にどんな影響を与えるか
「日本がベスト16入りしたのは2002年日韓、2010年南アフリカに続いて3回目ですけど、『よくあの短期間でチームをまとめたな』という印象が強いですね。ただ、大会直前にハリル(ホジッチ)さんから西野(朗)さんに監督が代わって、チャレンジしづらい状況になったとは思います。
短期間でチームづくりをするとなれば、どうしても経験のある選手を中心にしなければならなくなる。ワールドカップには『4年後の準備』という意味合いもあるけど、今回は経験を積めた若い選手が少なかった。それが4年後のカタールにどう影響するかが気になります」
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