「地方出身の東大生」の勉強法が本質的すぎた

「環境の不利」を跳ね返す"独学法"とは

僕は今、雑誌『モーニング』(講談社)で連載中の『ドラゴン桜2』という漫画の編集をお手伝いする東大生チーム『東龍門』のリーダーとして活動し、東大生にインタビューをして勉強法を研究しています。その中で、「東大に行きにくい環境から合格した東大生」と一緒に仕事をすることが多いのですが、やはり彼ら彼女らの独学術というのは、受験に限らず、学びの本質的な部分を突いていると感じることが多いです。

今日は、「地方の怪物」東大生の独学術に共通する、2つの特徴をお話しさせてください。

特徴1:本をとことん読み込む

地方出身の東大生の特徴の1つは、「本を読む」ということです。

「はあ? そんなの当たり前なんじゃないの?」と思うかもしれませんが、違うんです。彼ら彼女らの読書は、読み方が全然違うのです。

1冊の本を何度も読み返す勉強

たとえば、彼ら彼女らの使っていた教科書を見ると、多くの場合、めちゃくちゃボロボロです。

それもそのはずで、彼ら彼女らは1冊の教科書を何度も何度も読み返す勉強をしているのです。『東大主席弁護士が教える超速「7回読み」勉強法』という本もありますが、何度も何度も読むことで知識を吸収するという勉強法を実践する東大生は、意外と多いです。東大生100人にアンケートを取ったところ、実に63人の学生が「どんどん多くの本を読むというより、一冊を何度も読み返すタイプだ」と答えています。

そして特に、「この参考書がいい!」とか「この本を読むと偏差値が上がる!」とか、そういう情報が入って来にくい環境にいる学生ほど、この勉強法を実践しています。

ここで大切なのは、読み返すたびに目的を変えていることです。

たとえば、1回目はざっと流し読みして、ぼんやりと流れを知る。その後、2、3回目に読むときには、読み流して知ったことを下地にして詳しく読み込んでみる。そして、細かく理解できたら、今度は全体像を把握してみる。「全体と一部」を意識して、細かく読み込んだ箇所が全体の中ではどういう役割を果たす部分だったのかを理解しながら読むのです。

「読む準備」→「ミクロ(細かく)」→「マクロ(全体像)」というふうに、同じ本を読むのでも読む目的を変えながら読解していくわけです。「読む準備」をしているから「細かく読もう!」と思っても挫折しないし、「細かい内容」がわかっているから「全体像」も見えやすい。一度読むだけでは得られない知識や物の見方を吸収しているのです。

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