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親たちが信じる「継続は力なり」に感じる疑念 子どもだって「利」がないと動かない

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  • 石田 勝紀 教育デザインラボ代表理事、教育専門家
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人は心を持っています。その心の状態を無視して、目に見える現象を強制的に変えようとしても難しいのではないでしょうか。相手の心の状態を無視して、命令されて作った“表面的”カレーは、気持ちがこもっていないため、もうカレーは作りたくないと思うのではないでしょうか。つまり継続したくなくなるということなのです。

重要なことは、「心の状態→行動」という形を覚えておくことです。

心が動かなければ、人は成果も出しにくいものです。たとえ、強制的に継続できたとしても内容のない形だけの“作業”になるでしょう。“作業”だけであればやってもやらなくても大して効果は変わりません。

でも、「そんなこと言われても、ではどうしたらいいのでしょうか」と思われるでしょう。そこで具体的な方法についてお話ししましょう。

子どもが「利」を感じるようにする

まず初めに次のことを知っておいてください。

一般に、「人は『利』がないと動かない」

人は、「利」がないと動かないのです。非常時以外は(非常時は『義』で動く場合があります)。逆に「利」があると、言われなくても勝手に動きます。この場合の「利」とは、お金のことだけではありません。楽しいということも「利」、上手になったと感じることも「利」なのです。この「利」を感じさせてしまえば、人は動くのです。

では子どもにとっての「利」とは何なのか? その「利」を感じるようにするにはどのようなアプローチをとればいいのか、それを考えてみてください。

たとえば、電気を消すとどれだけ電気代が節約できるかということを記録にして、1カ月間限定イベントを家族でやるとか、習い事に1回いくとそれをポイントにして成長を数字で表してグラフ化していくなど、さまざまな工夫が考えられます。そうすれば子どもが「利」を感じ、やってみたい、続けていきたいと思うようになる可能性が高まり、自然と継続するようになっていきます。

このような「利」を感じるような方法を試しても、もし続かないということであれば、そのこと以外の経験をする機会ができたと考えていくとよいのではないでしょうか。そこから何を読み取るかが、親の役目かもしれません。

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