関空の鉄道再開、復旧はどこまで進んだか 21日には第1ターミナルも全面回復へ

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筆者は、台風で関空の空港機能が麻痺したのち、9月9日、15日、18日と3回にわたって現地で取材を続けてきた。日を追うごとに関空の機能は着実に回復してきている。

21日には、関空の航空便は台風前の水準に戻る

18日は筆者も難波駅から南海電鉄を使って関空へ向かった。連絡橋の橋げたが取り外されている区間で徐行運転がなされたが、ほぼダイヤ通りに関西空港駅に到着できた。スーツケースを持った多くの旅行者が、関西空港駅の改札口から第1ターミナル、第2ターミナルへのシャトルバスに向かう姿が見られた。

関空到着後に第1ターミナルへ向かった。9日時点では停電が続き、空調も使えず、蒸し風呂状態。第1ターミナルからの運航が再開された翌日の15日時点では、大部分の停電が解消されていたものの、店舗の営業は半分程度で欠航便も多かったことから利用者は少なかった。

18日は、152店舗中128店舗(約84%)が営業を再開。損傷を受けて最後まで停電が続いていた第1ターミナルの北側の電気(配電機)も18日夕方より復電を始め、停電が続いている第1ターミナル2階のマクドナルドとTSUTAYA付近も早急に電気が入る見通しを明らかにするなど再開へ向けた準備が進む。21日には、ほとんどの店舗が営業を再開する見込みだ。

第1ターミナルが完全閉鎖されていた9日は、日中でも人はまばらでゴーストタウンのようだったが、18日にはずいぶんと活気が戻っている印象だった。

9月9日、15日、18日の3回ともに、筆者は取材後に羽田行きの飛行機で東京へ戻った。9日の羽田行きはJAL便のみのうえ、通常と異なる第2ターミナルからの出発でいつもとは違う導線だった。その後、15・18日は便数が限られる中でも、ANA便で飛行機に乗れた。

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