新生「森保ジャパン」の躍動で見た主将の役割 伝道師・青山を中心に若手をどう融合するか

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コスタリカ戦を見ても、青山は攻守両面のつなぎ役として的確なポジショニングを取り、チーム全体をしっかりと動かしていた。

2014年ブラジルワールドカップに出場した時は長谷部とコンビを組むことが多かったが、攻撃にも積極的に絡み、決定的なタテパスを出すような仕事が目立った。けれども4年が経過した今はそれをパートナーの遠藤航(ベルギー1部=シントトロイデン)に任せて、自身は後ろからコントロールする役割に徹していた。

「広島でも今年はそういう形でやっているんで、それが今の自分にできる仕事なのかなと。チーム全体としては前にボールが入った時のスピードアップというのはよかったと思うけど、そこまでの組み立てのところはもう少しうまくやる必要がある。もっと後ろが完成していけば、もっと前が強烈になってくる。そこは楽しみですね」と青山自身も若手の共演に心を弾ませていた。

「森保さんの色はまだそこまで出ていないけど、いちばんはどんな時でも勝負にこだわっていくということだったんだと思う。今回の4-4-2のシステムとメンバーの組み合わせがいちばんその可能性が高いと判断したんじゃないかな」とも話していて、指揮官が広島時代に成功を収めた3-4-2-1システムの導入を含めた本格的なアプローチは次回以降になるのではないかという見方を示していた。新キャプテンの本格稼働も来月からになるだろう。

アジアカップまでにチームの完成度を高める必要がある

年内の日本代表は10月12日にパナマ(新潟)、4日後の同16日にウルグアイ(埼玉)の2連戦を控えており、11月にも大分と愛知で国際Aマッチ(対戦相手は未定)が組まれている。

この4試合の後は4年に1度のビッグトーナメントである2019年アジアカップ(UAE開催)があり、日本は2011年大会(カタール)以来、2大会ぶりのアジア王者の座を目指すことになる。

「アジアの大会はまた難しくなるし、韓国、イラン、サウジアラビア、オーストラリアとロシアで悔しい思いをしているチームがまたチャンピオンになろうと全力を出してくる」と以前に吉田も警戒心を露わにしていただけに、そこまでには現段階でのベストチームを作る必要がある。

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