新iPhone、価格発表の瞬間に凍りついたワケ

その瞬間、発表会場は静まり返った

iOSデバイスの出荷台数は20億台に(写真:ロイター)

iPhoneを紹介するプレゼンテーションでは、まず冒頭でiOSデバイスの出荷台数が20億台に迫っていることが告げられた。iPhoneだけでなくiPadなども含まれるが、iOS人口の増加はアプリ開発者に対するアピールになるだけでなく、アップルが強力に推し進めているサブスクリプションモデル、すなわちiCloud追加容量やApple Musicなどの月額料金モデルにとっても重要なユーザーベースとなる。

昨年999ドルで発売され、価格の高さから苦戦が予想されていたiPhone Xは、結果的には年間で最も販売台数の多いスマートフォンとなり、顧客満足度も98%に達したことという。

「1秒間に5兆回」という計算能力

iPhone XSは昨年通り5.8インチの有機ELディスプレイを備えるモデルとして登場したが、2018年はさらに画面サイズが大きな6.5インチのiPhone XS Maxが登場した。製品名称については別の原稿で「しっくりこないと指摘」したが、そのままの名前で登場することになった。

iPhone XSシリーズにはA12 Bionicチップが搭載された。パフォーマンスとバッテリー持続時間を両立するという。 CPUは性能コア2つ、効率コア4つの6コア構成は変わらないが、前者は15%高速化、後者は50%省電力化した。グラフィックスは3コアから4コアへとコア数を増やし、50%の高速化を実現している。

しかしもっとも力を入れていたのがニューラルエンジンといえる。これまでの2コアを8コア化し、機械学習処理を1秒間に5兆回こなす。これによりFace IDの認識速度も向上や写真の処理性能の向上にも役立てられる。

これまでも処理性能の上でAndroidスマートフォンよりも優位に立っていたが、iPhone XSシリーズでさらに突き放す格好になりそうだ。

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