部下との会話が噛み合わない人は何がダメか

本当に必要な「4つの承認」ができていない

部下と一対一で話ができていますか?(写真:ふじよ / PIXTA)
今、世界中で注目を集めている1on1ミーティング。日本でも、取り組む企業が増えてきましたが、いきなり部下と一対一で話をしろと言われても、ハードルが高すぎると感じる上司も少なくないのでは。「マニュアルどおりにやっているのに会話が盛り上がらない」と悩む人々のために、これまで1万人以上のリーダーの部下育成に関する悩みを解決してきた大平信孝氏が、1on1に有効な“4つの「承認」”をレクチャーします。「俺は対話が得意だから大丈夫」という上司もぜひチェックを。もしかしたらその自信、ただの独りよがりかもしれません――。

うわべだけの「機能しない会話」をしていませんか?

アメリカ発祥の、上司と部下とのコミュニケーション1on1。信頼関係を築き、部下の現状や考えを把握し、課題の解決を図り、モチベーションをアップさせるといった効果が得られるこの人材マネジメント手法は、徐々に日本でも取り入れられるようになってきました。

きちんと行えば、業績アップや、優秀人材の「ビックリ退社」防止といった大きな成果につながるものですが、ただマニュアルや台本どおりに会話を進める、カタチだけの1on1では、ほとんど効果が得られないどころか、逆効果になることも。

たとえば、あなたと部下の関係は、次のような状態になっていませんか?

・権威や肩書を根拠に、一方的に指示や命令をする
・部下のためを思ってしたアドバイスが、部下のモチベーションを下げる
・指示だけしかしない上司と、納得も理解もしていないのに、とりあえず「はい」と応じる部下
・プライベートな質問をしても、「YES・NO」の答えだけで会話が終わってしまい、話が広がらない
・信頼関係構築のために雑談しているつもりの上司と、それを無駄話、迷惑ととらえる部下

こうした、うわべだけ取り繕った「機能しない会話」では、形式上は会話として成立していますが、その本質は「単語」をやり取りしているだけです。思い当たる方もいるのではないでしょうか。

会話が機能しない要因を分析すると、主に、次の3つが挙げられます。

① 「相手の興味・関心」に関心がない
② 共通点を見つけていない
③ できていることを「承認」していない

この中から、今回は「できているところを『承認』する」ことについて解説していきましょう。

次ページ部下を承認できる上司には、自然と付いていきたくなる
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