ワインはなぜ、最強のモテアイテムなのか? ワインと恋愛の深い関係

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二兎を追うものは三兎も得る

ワインスクールは、圧倒的に女性が多いところです。8割から9割は女性が占めています。しかも、なぜか美人が多い。クラスに1~2人はソムリエの資格をとるために通う客室乗務員がいます。製薬会社からの接待で味を覚えたであろう魅惑的な女医さんもいます。そして、なぜか有名雑誌の編集者とモデルがいます。例えは悪いですが、週刊誌の吊り広告によくある「美人○○」の○○に当てはまる、男性の妄想をかき立てる職業の女性がわんさか集まっているのです。

私が最初に通った初心者を対象にしたコースは、6カ月間、ほぼ毎週授業でトータル20回。次に通ったのはソムリエ協会の認定資格を取るコースで9カ月間、こちらもほぼ毎週クラスがありました。このように毎週、同じ場所に通っていれば、自然と顔なじみになります。たとえば、授業の中には必ずテイスティングといって、ワインを飲んでブドウの品種や生産国を当てるクイズをします。隣に座った人とチームで行うため、自然にコミュニケーションが生まれ、クラスが終わった後も「(外れて)惜しかったね~」「詳しいですね」と、おしゃべりして仲良くなります。

また、クラスを休んだ女性から「前回のノート、コピーさせてもらえます?」と頼まれたり、授業で取り上げたワインのラベルを写真にとっていると「後でこちらに送ってください」とメルアドを女性のほうから教えてくれるからです。

こうして、ごくごく自然な形で打ち解けていくのです。そして、仕事帰りで何も食べずに行くケースが多いため、クラス後には何人かで食事をしながらお酒を飲むという流れができます。これだけ機会があれば、男と女ですから何かが起こります。「男女七人夏物語」の世界が再現されるというわけです。

こうしたパターンは、趣味のスクールやコミュニティには共通しているらしく、たとえば飲食系のスクールで料理教室ならば、必ず作った料理を食べながらの談笑タイムがあったり、ダンスや社会人のバレーボールなどスポーツ系のサークルなども、練習後に飲み会というのは定番なのだそうです。

このように、カルチャースクールは、知識や技能だけでなく、女性との出会いも得られます。一兎を追うものが二兎を得てしまう世界なのです。

話はこれで終わりません。二兎を追うものは三兎を得るのですから……。

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