「小技の野球」金足農、神がかった勝利の行方

KKコンビのPLと戦った34年前を彷彿

準々決勝の近江戦でツーランスクイズを決めた金足農。球場は興奮のるつぼと化した(撮影・馬場岳人)

100回記念大会の夏の甲子園に“旋風”が巻き起こっている。秋田代表で「公立高校の星」金足農である。34年ぶりに4強に進出。プロも注目する高校球界ナンバーワン投手の吉田輝星を中心に神がかった勝利を収め、もはや高校野球ファンの心をわしづかみにしている。当時、KKコンビのPL学園と接戦を演じた先輩たちの成績を超えることができるか。

金足農の吉田にかかった記録

白いマウスピースを噛みしめてマウンドを支配する“怪物”が、平成最後の甲子園に現れた。100回記念大会で「公立高校」を4強に押し上げた金足農の150キロ右腕、吉田輝星だ。秋田大会で5試合43イニングを完投し、57三振を奪った吉田の勢いは、甲子園に舞台を移しても止まらない。

当記事は、AERA dot.の提供記事です

鹿児島実との1回戦では157球、14奪三振。2回戦、強打の大垣日大戦は154球で13奪三振。3回戦では強豪横浜を相手に164球、14奪三振。「9回になって、もう一段ギアを上げたスライダーをとらえきれなかった」(横浜の5番内海貴斗)。そして準々決勝。近江戦では140球を投じて、10奪三振。「スライダーのキレがすごかった」(近江の4番北村恵吾)。

4試合で計51奪三振。いずれの試合も2桁奪三振で完投している。大会記録に並ぶ4試合連続の2桁奪三振は2012年の桐光学園・松井裕樹(楽天)に続く史上7人目の記録だ。

次ページ自己最速タイの150キロをマーク
ライフの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 新競馬好きエコノミストの市場深読み劇場
  • グローバルアイ
  • 賃金・生涯給料ランキング
  • ボクらは「貧困強制社会」を生きている
トレンドライブラリーAD
人気の動画
ウーバーイーツ配達員の過酷
ウーバーイーツ配達員の過酷
イオン「フジ実質買収」で岡田会長が語った未来図
イオン「フジ実質買収」で岡田会長が語った未来図
採用担当者が嘆く「印象の悪い就活生」の共通点
採用担当者が嘆く「印象の悪い就活生」の共通点
ヤマト独走に待った!佐川・日本郵便連合の勝算
ヤマト独走に待った!佐川・日本郵便連合の勝算
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
統合から20年どこでつまずい<br>たのか みずほ 解けない呪縛

みずほ銀行が相次ぐシステム障害で窮地に陥っています。その根底には、3行統合から今に至るまで解決できていない呪縛と宿痾が。本特集ではみずほが抱える問題点をガバナンス面や営業面などから総ざらい。みずほは立ち直ることができるのでしょうか。

東洋経済education×ICT