社員が「自主的に学ぶ会社」の緻密な仕掛け 必要なスキルを身に付けてもらうには

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最新の学習用プラットフォームを導入するのも効果的です。個人の学習行動や嗜好を、目指すゴールと連動して分析することで、その人に最適な学習コンテンツを抽出し、推薦します。

3.いつでも、どこでも学習できる環境づくり

学習する文化をつくるには、今日の多様な働き方に合った学習でなければなりません。デスクにいるときでも、外出先からでも、デバイスを問わず、いつでも、どこでも学習できる環境整備が不可欠です。

4.学習をワークフローに統合する

学習のためにわざわざ時間を割かなければならないようだと、学習する文化は定着しません。学習が日々のワークフローの一環として組み込まれていることが理想的です。社員が学習するためのプラットフォームを構築・活用すれば、業務の流れの中で学習できるコンテンツを提供することが可能になります。

社員が得意分野で「教師役」になる日も

5.学習の成果をシェアし、認め合う

学習する文化とは、ひとりひとりが自己研鑽に努めるとともに、社員同士がお互いの学習を手助けし合う文化です。同じテーマを学習するコミュニティの中で質問したり、気づきをシェアしたり、称えたりしながらゴールを目指すことは、継続するモチベーションとなります。

コーナーストーンでは「デベロップメントデイ」というイベントを隔月で開催し、社員がお互い教師役となって自分の得意分野の知識や成果を教え合っています。プログラミングや山登り、上手な写真の撮り方など、ありとあらゆることを他の社員に伝授するのです。CEOをはじめとする経営幹部もこうしたワークショップに参加し、教師役の社員から学んでいます。成果を認め合えることは、学習する文化の定着にとても大切です。

継続して学習し、常に新しいスキルを身に付けることができる人材。そのような人材を惹きつける学習する文化を備えた組織。それが、これからの変化の時代を生き抜くために必要なことなのです。

小谷 敦子 コーナーストーンオンデマンド マーケティングシニアディレクター

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こたに あつこ / Atsuko Kotani

日本ではまだ根付いていないタレントマネジメント(人材マネジメント)の市場をつくるべく、コーナーストーン社でマーケティングを統括。外資系IT業界でのマーケティングやコミュニケーション、コンサルティング分野での20年にわたる経験を持つ。

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