グーグルではすでに、「経験」ではなく「行動様式」を基準に人材採用を行っています。「行動面接(behavioral interview)」により、その人物が「前例踏襲型」なのか「改善志向型」なのかを見極めるのです。改善志向型の人材は、新しいアイデアをつねに貪欲に探しています。
そのような人材が集まることで、組織にはサイロ化した旧来のスキルセットを再構築し、果敢に新しいことを学ぼうとする文化が生まれます。この「学習する文化」は、イノベーティブな企業に共通して見られる特徴です。
学習する文化の構築が重要に
2025年には、アメリカの働き手の75%を占めるミレニアル世代の傾向も見逃せません。デロイトの 『2017 Global Human Capital Trends』によれば、ミレニアル世代の42%は、「職場の学習環境への不満」を理由に仕事を辞める可能性が高いと言われています。
長期的に優秀な人材を惹きつけ、競争力を維持するためには「学習する文化」の構築が必要です。それは、ミレニアル世代の「学習したい欲求」に応えるのみならず、シニア世代社員の、現在の変化のスピードにキャッチアップさせるための教育支援であり人材育成にもつながるのです。
「学習する文化」を定着させる5つの秘訣
もしあなたが自分の会社にも学習する文化を根付かせたいと考えるなら、次の5つのことをぜひ実践してください。
1.リーダーが率先して学習に取り組む
リーダーが行動で示すことは非常に効果的です。リーダー自身が学習している姿を周囲に見せることで、社員の学習への意欲が高まります。社員をその気にさせ、小さくても継続して行うことでだんだん大きな輪をつくっていかなければ学習する文化へのシフトはままならないでしょう。
2.学習体験をパーソナライズする
学習の内容が仕事や個人の目標に密接に関わっていれば、それだけ社員の意欲は高まります。社員が自分のキャリアアップや学習ニーズについてどう考えているか、関心を深く理解すれば、学習効果は最大化されるでしょう。
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